「久保がついに日本の真のスタメンに」ブラジルメディア、チュニジア戦が“確証”と断言!「中央のほうが才能を活かせるかも」

2023年10月18日 サッカーダイジェストWeb編集部

「現在、最も好調な日本人選手と言えるだろう」

10番に相応しい活躍を見せた久保。番号が半分になる日は遠くないかもしれない。写真:金子拓弥(サッカーダイジェスト写真部)

 日本代表は10月17日、国際親善試合でチュニジア代表とノエビアスタジアム神戸で対戦。古橋亨梧(セルテック)と伊東純也(スタッド・ドゥ・ランス)のゴールで2-0の快勝を収め、6試合連続の4ゴール以上とはならなかったものの、堂々の6連勝を収めた。

 この一戦で確かな存在感を示したのが、久保建英(レアル・ソシエダ)だ。所属クラブでも務める右サイドではなく、トップ下で先発すると、9月のラ・リーガMVPに輝いた勢いそのままに、攻撃の中心として躍動。古橋の先制点では起点となり、伊東の追加点を鮮やかにアシストするなどし、全得点に絡む活躍を見せた。

 ブラジルメディア『globo』は、風格漂う若きレフティをマン・オブ・ザ・マッチに選出。「カナダ戦では起用されなかった久保建英が、セントラルMFとして先発した。おそらく今日が、久保がついに日本の真のスタメンになった瞬間だったのだろう」と伝えている。

「それまでは、右ウイングでのプレーが多く、スタメンとは見なされていなかった。そのポジションには不動のレギュラーで、第二次森保政権で出場した7試合全てで結果を残している伊東純也がいるからだ。センターでは、鎌田大地か南野拓実がプレーするのが普通だった。そのため久保は、堂安律のようにどちらかのバックアップの位置付けだった。

 しかし、鎌田は不規則なプレーが目立つため、満場一致とは言い難く、今回のメンバーからも外された(体力的な理由とラツィオへの適応に専念するためでもある)。ワールドカップ以降、初めて復帰した南野も納得のいくものではなかった。そして堂安も、鎌田と同じくメンバーから外れた」
【動画】古橋だ!伊東だ!チュニジア戦の鮮やかな2ゴールをチェック!
 同メディアはさらに「22歳の久保は、すでにヨーロッパのサッカー界で地位を築いている」と指摘。ソシエダでの圧倒的なパフォーマンスにも目を向けている。

「昨シーズンはレアル・ソシエダのMVPに輝き、今シーズンも絶好調だ。現在、最も好調な日本人選手と言えるだろう。ラ・リーガの9月の最優秀選手にも選ばれた。今や世界最高の選手となったレアル・マドリーのジュード・ベリンガムを抑えての受賞である。スペインでは右サイドでプレーしているが、日本代表では中央のほうが彼の才能を活かせるかもしれない。

 今日の彼の、まるで10番を背負うかのようなパフォーマンスが、それを証明している。攻撃をリードし、試合のペースを握り、しばしば下がって動き出し、決定的な場面も作った。今日ついに、自分が代表チームのスターターであるべきだと示したのだ」

 10番不在の現状で、エースナンバーに最も近いと目される20番は今後、右サイドとトップ下のどちらを担うのか。

 本人はチュニジア戦後、「今日のプレーだったら、トップ下のほうがいいと思いますけどね。僕がトップ下で、伊東選手が右サイドのほうが、相手からしたら脅威なのかな。右で勝負したい気持ちもなくはないですけど、もったいないかな。結果にも出ていますし」と口にしている。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

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