【なでしこジャパン】澤から託されたバトン。宮間がリオ五輪最終予選へ抱える想い 

2016年02月19日 馬見新拓郎

複数のポジションをこなすため、コミュニケーションを怠らない。

キャプテンとしてチームを牽引する宮間。その存在はリオ五輪最終予選でも絶対に欠かせない (C) Getty Images

 2月29日に初戦を迎えるリオ五輪最終予選へ向け、なでしこジャパンは沖縄で2次合宿を行なっている。
 
 5日目の練習後、クールダウンを終えて選手たちが下がっていくなか、チームスタッフと一度ロッカールームへ足を向けたMF宮間あや(湯郷ベル)が、再び練習場に戻り、フィールドに残っていたGK福元美穂(湯郷ベル)と話しながら、ロッカールームへ向かった。
 
「もちろん佐々木監督の指示が第一になりますが、もし監督の指示が届かない時にでも、きちんと試合の状況を把握して、ベンチを含めて同じプレーを選択できるようにならないといけない」
 
 今回の合宿では4-4-1-1や5バック、SBとサイドハーフを時間限定で入れ替えるなど、さまざまな形を試した。
 
「もし5バックなど、いつもと違う形で戦う時には、もっと密に『こういう時はこうする』という考えを、味方同士で詰めていきたい」
 
 加えて、宮間自身は今合宿では海外組が不在だったため、ボランチでのプレーが主だったが、最終予選では宇津木瑠美(モンペリエ)がボランチに入ることが予想され、サイドハーフやトップ下など複数のポジションでのプレーが求められそうだ。
 
 対戦相手と試合状況、または味方の調子によっていくつかのポジションをこなすため、キャンプではとにかく周囲とのコミュニケーションを図った。
 

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