“WEリーグの三笘”ことS広島RのMF中嶋淑乃が決勝で躍動!「強気で縦に仕掛けようと思っていた」【WEリーグ杯】

2023年10月15日 渡邊裕樹(サッカーダイジェスト編集部)

三笘と比較され「本当に目標にしてる選手なので嬉しいんですけど...」

鋭いドリブルで左サイドを次々と突破した中嶋。写真:鈴木颯太朗

 サンフレッチェ広島レジーナは10月14日、第2回WEリーグカップの決勝でアルビレックス新潟レディースと対戦。0-0で突入したPK戦を4-2で制し、頂点に立った。

 S広島Rの創設は、WEリーグ元年でもある2021年。発足から3年で初タイトルを手に入れた。

 無得点に終わったものの、119分に退くまで相手に脅威を与えていたのが、MF中嶋淑乃だ。

 左サイドを主戦場とし、俊足で巧みなドリブル突破をする姿から、男子の日本代表の三笘薫のようだと、「WEリーグの三笘」として、リーグ公式YouTubeなどでも取り上げられるアタッカーだ。

 周囲の期待には、「本当に目標にしてる選手なので嬉しいんですけど。まだまだなんで、ちょっと恐れ多いです」と謙遜しながら、自身のプレーについては次のように振り返った。

「今日はボールを持ったら、強気で縦に仕掛けようと思っていたので、それは何度か出せていたので良かったかなと思います。最初の1枚は剥がせていたので、その後にカバーに来た選手を、仲間を使って剥がすのか、もう1個自分で行くのかというのは考えながらプレーしていました」
【動画】WEリーグの三笘!中嶋淑乃プレー集
 一方で、チームとして無得点で終わった点については、反省を口にする。

「全員で守備はやろうっていう話をしてきたなかで、選手それぞれ声を掛け合って、どこで奪うかっていうのは共有できていました。特に、前半は良かったですが、(攻撃の際は)最後のところが雑になってしまっていました。私自身もですけど、もうひとつ冷静にプレーできたら。

 仕掛けるところはできていたかなと思うのですが、決定的なパスの供給や、自分でシュートまで行くことはあまりできなかったので、そこは課題かなと思います」

 延長後半、PK戦直前にピッチを後にし、優勝が決定した瞬間はベンチから仲間たちを見つめていたが、その目にはうっすらと涙も見えた。

「このチームで優勝したかったので、3年目でやっと優勝できて、本当に嬉しかった」と改めて喜びを語った。

 クラブとして初タイトルを手にしたS広島Rは、11月から始まる3季目のWEリーグをカップ戦王者として戦う。

 11番を背負うアタッカーは「リーグ戦は本当に厳しい戦いになると思うのですが、1試合1試合を大切にして、リーグでも優勝を狙っていきたいです」と意気込んだ。

取材・文●渡邊裕樹(サッカーダイジェスト編集部)

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