【プレミアリーグ】まさに予測不可能の混戦レース。終盤戦の4大チェックポイント!

2016年02月18日 ワールドサッカーダイジェスト編集部

大躍進レスターが首位をキープ。ノースロンドン勢にもチャンスが!

レスターでラニエリ監督の信頼を掴んだ岡崎は、21節から6戦連続で先発出場。攻撃ではパスを引き出す良質のフリーランやスペースメーク、守備では果敢なプレスで貢献するなど得点以外の面でも価値を証明している。主力としてプレミア制覇を果たせば、まさに偉業だ。(C)Getty Images

■Check Point 01
「タイトルレース」

 最大の驚きは、やはりレスターの大健闘だ。いずれ息切れすると思われたダークホースは、驚異的な運動量と素早いポジティブ・トランジション(守→攻の切り替え)をベースとするキレのあるカウンターアタックを主武器に、ついには敵地エティハドに乗り込んだ頂上決戦でマンチェスター・Cにも快勝(25節/3-1)。26節を終えていまだ首位の座を堅持している。
 
 窺えるのは、強い結束力と自らのスタイルに対する自信だ。そのシンプルなサッカーのなかで入団1年目の岡崎も攻守に躍動。残留争いに巻き込まれたスモールクラブが、その1年後に優勝を果たす――。そんな夢物語が、いよいよ現実味を帯びてきている。
 
 レスターに待ったをかけるとすれば、直接対決に敗れて4位に転落したマンチェスター・Cよりも、安定感が際立つノースロンドンの2チームか。現在2位のトッテナムはリーグ最少失点(20)を誇る堅守に加え、ケインやアリら若手の好調が光る。26節の直接対決を制して首位レスターに2ポイント差まで肉薄した3位アーセナルは、攻撃の軸エジルがハイパフォーマンスを継続中だ。
 
 チェルシーなど他の強豪が振るわない今シーズンは、どちらにとっても久し振りにタイトルを掴むチャンス。プレミアリーグの歴史に名を刻むのは、はたしてどこか――。最後まで目が離せない。
 
【終盤戦の注目カード】
27節(2月28日):マンチェスター・U vs アーセナル
28節(3月3日):リバプール vs マンチェスター・C
29節(3月5日):トッテナム vs アーセナル
31節(3月21日):マンチェスター・C vs マンチェスター・U
34節(4月16日):チェルシー vs マンチェスター・C
36節(4月30日):マンチェスター・U vs レスター
37節(5月7日):マンチェスター・C vs アーセナル
38節(5月15日):チェルシー vs レスター
※左側がホームチーム。日程は変更になる場合があります。
■Check Point 02
「欧州カップ戦の出場権争い」

 チャンピオンズ・リーグの出場権獲得(4位以内)に早くも黄信号が灯り始めたのが、ファン・ハール監督の下で苦戦が続く5位マンチェスター・Uだ。エースのルーニーが調子を上げているのは朗報ながら、先頭集団から徐々に引き離され、4位マンチェスター・Cとはすでに勝点6差。7位に終わった13-14シーズンに続き、ヨーロッパリーグ出場権(プレミアリーグ5位+FAカップ&キャピタルワン・カップの各優勝チーム)すらも獲り逃す可能性がある。
 
 すぐ後ろに勝点1差で迫っているのが、躍進を遂げているサウサンプトンとウェストハムだ。マンチェスター・Uとウェストハムが激突する35節は注目だろう。8位からの巻き返しを狙うリバプールは、それ以上に苦しい状況。ここからの取りこぼしは、致命的だ。
 
【終盤戦の注目カード】
28節(3月3日):リバプール vs マンチェスター・C
31節(3月20日):サウサンプトン vs リバプール
35節(4月23日):ウェストハム vs マンチェスター・U
※左側がホームチーム。日程は変更になる場合があります。

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