「最も馬鹿げたレッドカード」「衝撃的」シティ女子DFが遅延行為で退場処分。厳しい判定が物議「8人制リーグになってしまう」

2023年10月09日 サッカーダイジェストWeb編集部

「私たちが望んでいるのは一貫性だけ」

遅延行為で退場処分となったグリーンウッド(5番)。(C)Getty Images

 元イングランド女子代表GKのレイチェル・ブラウン・フィニス氏が「ばかばかしい」と言えば、同代表OBのファラ・ウィリアムズ氏も「衝撃的」と驚きを隠せない。チェルシーやマンチェスター・ユナイテッドで監督歴のあるケーシー・ストーニー氏は、「今まで見たなかで、最も馬鹿げたレッドカードかもしれない」と辛辣だ。

 現地10月8日に行なわれたイングランド女子リーグ(WSL)第2節で、マンチェスター・シティとチェルシーが対戦。問題のシーンは38分。シティのDFアレックス・グリーンウッドが自陣でのFKで、たっぷりと時間をかけて味方に横パスを出す。

 英公共放送『BBS』によれば、グリーンウッドがFKを蹴るまでに費やした時間は「26秒」。このアクションにエミリー・ヒースリップ主審はイエローカードを提示。すでに警告を受けていたグリーンウッドは退場となった。

 スタンドではシティのサポーターが大ブーイング。異議を唱えたシティのライア・アレイサンドリ、クロエ・ケリー、ジル・ロードも警告を受けた。
【動画】たっぷりと時間をかけてFK。グリーンウッド、退場の場面
 今季のWSLでは、時間の浪費や選手のアピールを厳しく取り締まるようになり、新たな試みが反映されたジャッジングだったと言えるだろう。

 シティのギャレス・テイラー監督は「私たちが望んでいるのは一貫性だけ。選手、監督、審判など誰にでもミスはある」と語り、同じような事態を招かないように、選手たちが早く学ぶ必要があるとも考えている。

 指揮官はまた「とても大変な仕事だ。特に、選手やスタッフが迫ってきている時はね」とリスペクトを示しつつ、「でも、もう少しゆっくりやりましょう。そうしないと、残念ながら8人制リーグになってしまう」と訴えた。

 なお、試合はケリーの得点でシティが先制し、終了間際にチェルシーのグロ・レイテンが得点。1-1のドローで終わっている。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

最後は誰もいなくなる? アルゼンチンで狂気の"レッドカード祭り"!10人退場の衝撃展開に「これは一体何のスポーツだ?」

「誰かハンドについて説明して」異例の投稿!久保所属のソシエダがPKを巡る判定に怒り! 公然と主審を批判「理解不能」

「制裁を下さなきゃいけない」城彰二が北朝鮮の反スポーツ的行為を批判! レフェリングにも疑問「どんどん退場にしちゃえば良かった」

次ページ【動画】グリーンウッド、退場の場面

みんなにシェアする
Twitterで更新情報配信中

関連記事