【浦和】“マルチリンガル”の頭脳派スロベニア代表DFイリッチが、浦和にもたらす変化とは?

2016年02月12日 塚越 始(サッカーダイジェスト)

「日々、クオリティの高さを追求しながらできているよ」と手応え。

報道陣の取材に応えるイリッチ。トレーニングでは早くもその能力の一端を見せている。写真:小倉直樹(サッカーダイジェスト写真部)

 今季浦和に加入したスロベニア代表DFブランコ・イリッチがこれまでの練習試合で、3-4-2-1システムのリベロと右ストッパーを務めて、好アピールを続けている。
 
 2月12日の長崎戦では、2試合目(3、4本目)の右ストッパーとしてフル出場。「いろいろなことを試すなかで、クオリティも高まっている。すごくいいね」と手応えを語った。
 
 1月18日から27日の沖縄県東風平での1次キャンプ、1月31日から2月17日までの鹿児島県指宿での2次キャンプと、イリッチは日本の環境にもすぐ適応し、順調にメニューをこなしてきたと言う。
 
「とても充実した練習ができているよ。キャンプではまずハードな練習を重ねて身体を追い込むこと、それにペトロヴィッチ監督のスタイルを理解することが重要。日々、クオリティの高さを追求しながらできているよ」
 
 昨年カザフスタンの名門アスタナのメンバーとしてチャンピオンズ・リーグのグループステージ全試合に出場し、現役のスロベニア代表としてEURO予選やプレーオフにも臨むなど、欧州のトップレベルの戦いを経験。2月6日には33歳の誕生日を迎えた、まさに歴戦のDFだ。
 
 ただし様々なクラブでプレーしてきたなかで、浦和の練習の質の高さについて、次のように語っていた。
 
「例えば『今日は60パーセントぐらいでも良いだろう』という考えで練習に臨んでいたら、間違いなく競争には勝てない」

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