「バリバリでプレーしていたにもかかわらず引退。その引き際が格好よくて」太田宏介が倣った”元日本代表戦士”とは?

2023年10月04日 白鳥和洋(サッカーダイジェスト)

「膝がボロボロなのは知っていましたが」

引退のタイミングについて独自の見解を述べてくれた太田。写真:鈴木颯太朗

 2023年10月3日に開催された太田宏介(FC町田ゼルビア)の引退会見。第2部の「スペシャルゲストとの対談」では、太田がライセンスの井本貴史、ペナルティのヒデとワッキーらとともに様々なテーマについて話した。

 なかでも興味深かったのは引退のタイミングに関する話である。

 ヒデから「もうちょい、(現役生活を)やれるでしょ?」と訊かれると、太田は笑顔で「そう言っていただけるのがめちゃくちゃ嬉しくて」と即答。そして、彼はこう続けた。
 
「僕はプロ1年目、横浜FCに在籍していましたが、チームがJ1昇格を成し遂げた2006年(シーズン後)に城彰二さんがバリバリでプレーしていたにもかかわらず引退したんですね。J1に昇格したのに引退ですよ。

もちろん膝がボロボロなのは知っていましたけど、その引き際が格好いいなと当時の僕は思っていて。そうしたら、それに似た状況(町田がJ1昇格に近づいている)に今なっていて」

 少なからず運命みたいなものを、太田は感じていたようだ。

取材・文●白鳥和洋(サッカーダイジェストTV編集長)


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