「デビュー戦もそうですが」
10月3日の引退会見で思い出深い試合について語ってくれた太田。写真:鈴木颯太朗
2023年10月3日に今季限りでの現役引退を発表した太田宏介(FC町田ゼルビア)。横浜FC、清水エスパルス、FC東京、フィテッセ、名古屋グランパス、パース・グローリー、そして町田と7つのクラブを渡り歩いてきたキャリアの中で、「思い出深い試合、ターニングポイントになった試合」はどれだったのか。
そう訊かれた太田は「思い出深い試合はたくさんありますね」と笑顔で話し始めた。
「デビュー戦もそうですが、2015年の味の素スタジアムでの多摩川クラシコ、川崎フロンターレ戦ですかね。
大久保嘉人選手に先制点を取られて、そのあと自分のフリーキックで同点、後半に武藤嘉紀選手への、自分のフリーキックからのアシストで逆転と(結果は2-1。FC東京が勝利)。
会場の雰囲気も最高で、何より、FC東京時代に仲良くしてくれた武藤嘉紀選手が海外移籍を噂され、大きなプレッシャーを感じるなかで、彼のゴールをアシストできた。しかも、イメージどおりのボールで。あのアシストが今までで一番嬉しかったです」
そう訊かれた太田は「思い出深い試合はたくさんありますね」と笑顔で話し始めた。
「デビュー戦もそうですが、2015年の味の素スタジアムでの多摩川クラシコ、川崎フロンターレ戦ですかね。
大久保嘉人選手に先制点を取られて、そのあと自分のフリーキックで同点、後半に武藤嘉紀選手への、自分のフリーキックからのアシストで逆転と(結果は2-1。FC東京が勝利)。
会場の雰囲気も最高で、何より、FC東京時代に仲良くしてくれた武藤嘉紀選手が海外移籍を噂され、大きなプレッシャーを感じるなかで、彼のゴールをアシストできた。しかも、イメージどおりのボールで。あのアシストが今までで一番嬉しかったです」
いずれも芸術的な得点だった。トレードマークのクロスについて太田は次のように話していた。
「僕自身の中で一番強く意識していたのは、目の前に相手がいても上げられるクロス。相手が寄せてきても、その相手の足に当たらないような弾道。ボールを置く位置によって、そういうクロスを上げられるように身体の向きや軸足の位置、ボールを当てる場所を意識してやってきました。
その土台を築いてくれたのが横浜FC時代の都並監督。周りから見たら特別扱いしてるんじゃないかと思われるぐらい、全体練習が終わったあとに毎日、クロスの上げ方や基礎の部分をたくさん教えてくれて。それがやっと試合の中で結果として出るようになったのが清水エスパルスの後半と、FC東京に移籍してからでした」
多摩川クラシコでの2ゴールは、そうした努力から生まれたものだった。
文●白鳥和洋(サッカーダイジェストTV編集長)
「具体的にはFC東京から…」太田宏介が引退を決断したタイミングは? そして「運命を感じている」ストーリーとは?【町田】
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「僕自身の中で一番強く意識していたのは、目の前に相手がいても上げられるクロス。相手が寄せてきても、その相手の足に当たらないような弾道。ボールを置く位置によって、そういうクロスを上げられるように身体の向きや軸足の位置、ボールを当てる場所を意識してやってきました。
その土台を築いてくれたのが横浜FC時代の都並監督。周りから見たら特別扱いしてるんじゃないかと思われるぐらい、全体練習が終わったあとに毎日、クロスの上げ方や基礎の部分をたくさん教えてくれて。それがやっと試合の中で結果として出るようになったのが清水エスパルスの後半と、FC東京に移籍してからでした」
多摩川クラシコでの2ゴールは、そうした努力から生まれたものだった。
文●白鳥和洋(サッカーダイジェストTV編集長)
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