「信じられない」「ミスの代償を払わされた」リバプール守護神は誤審に怒り収まらず「僕らは囚人みたい」

2023年10月02日 サッカーダイジェストWeb編集部

「どうしてW杯で使ったテクノロジーを使わないんだ?」

誤審問題に言及したアリソン。(C)Getty images

 誤審だったと認められても、リバプールの心は晴れていない。

 9月30日に行われたプレミアリーグ第7節、トッテナム対リバプールの一戦では、VAR(ビデオアシスタントレフェリー)の誤審が大きな問題となった。ルイス・ディアスの得点がオフサイドで取り消されたが、実際にはオンサイドだったのだ。

 試合は退場者を2人出したリバプールが、後半終了間際のオウンゴールで勝ち越しを許し、1-2と今季初の黒星を喫した。ディアスのゴールが認められていたら、ユルゲン・クロップ監督のチームは、少なくとも1ポイントを獲得していたかもしれない。

 審判協会(PGMOL)は声明で誤審だったと認めた。だが、リバプールは10月1日に声明を出し、「審判団が重圧にさらされていることは十二分に承知しているが、それらの重圧はVAR導入とその存在によって軽減されるはずであり、悪化するものではない」と怒りを露にしている。

「正しい判定を下す十分な時間が与えられず、その後の介入がなかったことには満足できない」

【動画】誤審と認定されたリバプールのゴール取り消し
 英紙『Daily Mail』によると、守護神アリソン・ベッカーは、「僕はずっとVARは良いと言ってきた。特にこういうアンフェアな状況のためにね」と話した。

「信じられないことに、本当にシンプルで客観的なことで、こういうことが起こり続けている。技術はあるんだ。どうしてFIFAがワールドカップで使ったテクノロジー(半自動オフサイドテクノロジー)を使わないんだ?」

 さらに、ブラジル代表GKは「みんなが目にした。審判については話したくない。時々、僕らは囚人みたいだと感じるよ」と、フラストレーションを隠していない。

「ミスで僕らは代償を払わされる結果となった。まったく違っていたかもしれない」

 明らかな誤審の影響をなくすために導入されたVARだが、そのVARを巡る誤審騒動も各地で後を絶たない。今回の一件は、今後にどう響くのだろうか。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

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