【プレミア現地コラム】ヴァーディーや岡崎だけじゃない!レスター躍進を下支えする巨漢CBフート

2016年02月09日 山中忍

現地紙の見出しに躍り出た長身CB。

持ち前のリーダーシップでレスター守備陣を統率するフート。経験豊富なCBが首位を快走するチームを最後尾から支える。 (C) Getty Images

「CATCH US…IF YOU CAN(捕まえられるなら捕まえてみろ)」。
 
 首位レスターがマンチェスター・シティに快勝(○ 3-1)して、いよいよ優勝候補筆頭に躍り出た25節の翌日、2月7日付けの英紙『サンデー・タイムズ』のスポーツ枠の1面には、勇ましい見出しと共に、飛行機のように両腕を広げたポーズで得点を祝う勝利の立役者の姿が掲載されていた。
 
 その立役者に選ばれたのは、同紙でもマン・オブ・ザ・マッチに選ばれたリャド・マハレズではなく、CBのロベルト・フートだ。この人選はセットプレーからの2得点が理由だろうが、最下位だった1年前からの奇跡的な飛躍の立役者としても相応しいものである。
 
 フートは失点に歯止めを掛ける新戦力として昨冬にストークからレンタルで加入。移籍翌週から不動のスタメンとして地位を確立し、結果として、レスターはラスト10試合で5試合無失点の計22ポイント獲得に成功。チームの降格回避に大きく貢献したのだ。
 
 完全移籍を果たした今シーズンも安定したディフェンスを披露しており、とくに得意のカウンターを締め括るジェイミー・ヴァーディーが得点から遠ざかった17節からの6試合では、うち4試合を無失点で乗りきるなど、フートを中心とした守備陣の奮闘が今シーズンの躍進の下支えとなっている。
 
 

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