「伊藤洋輝がザネにやられているように見えたが、実は…」熟練記者が語る“ドイツ戦の真実”

2023年09月26日 白鳥和洋(サッカーダイジェスト)

「絶対にやらせたくなかった」のは?

ザネのカットインを何より警戒していた伊藤。写真:金子拓弥(サッカーダイジェスト写真部)

 ドイツを、しかもアウェーで4−1と下した森保ジャパンの戦いぶりを改めて振り返って、この試合を現地取材したサッカージャーナリストの河治良幸氏は「点差もさることながら、堂々と渡り合って勝ち切った点が素晴らしい」と評価。さらに「今回は10回やったら、9回、8回とは言わないまでも、7回ぐらいは日本が勝てる内容だった」ともコメントした。

【動画】熟練記者のドイツ戦総括

 ドイツに2−1と辛勝したカタール・ワールドカップ当時よりも個々のレベルアップはもちろん、分析を含めチームジャパンとしての成長も示したという河治氏は、左サイドバックの伊藤洋輝がレロイ・ザネに劣勢を強いられたとの見方についても、次のように話す。
 
「エビデンスで見ると伊藤選手がやられているように見えますが、実はそれも折り込み済でした。大外からのクロスは、冨安選手と板倉選手で弾き返せる。キーパーの大迫選手もクロス対応は得意なので(防げると)。

(ドイツで右ウイングを担った)ザネはカットインが一番怖いと。それだけは絶対にやらせたくなかったので、そのコースを切って外でやらせる分には仕方がないと。それでやられかけているように見えましたが、チーム全体としては上手くいっていた」

 熟練記者らしい見解を示した河治氏は「日本代表はこれだけ狙いを持って戦えるんだなあと、しかもワールドカップ本番以外で。それを感じた試合でもありました」とも述べていた。

構成●サッカーダイジェストTV編集部

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