「信頼を寄せてもらえたら」なでしこ宮澤ひなたが決意! 新布陣4-3-3の収穫と課題は…

2023年09月23日 渡邊裕樹(サッカーダイジェストWeb編集部)

「いろんな選手が周りにいる」

4-3-3は「やりやすい」と手応えを語った宮澤。写真:梅月智史(サッカーダイジェスト写真部)

 なでしこジャパンは9月23日、国際親善試合でアルゼンチンと対戦し、8-0で快勝を収めた。 

 この試合では、先の女子ワールドカップで採用した3-4-2-1ではなく4-3-3で戦った。

 左ウイングで先発した宮澤ひなたは「失ってもすぐに奪い返せる。自分の後ろを振り返っても今までは、ひとり、ふたりだったのが、さらにもうひとりいる。その安心感はある。攻撃参加の面でも、常に同じ位置じゃなくて、いろんな選手が周りにいるので、違うポジションを取りながら、動きながらというのがやりやすかった」と試合を振り返る。

 SBの遠藤純との縦関係も良好で、左サイドを次々と攻略。宮澤自身は得点こそなかったが、ポストに当たる際どいシュートを放つなど、攻撃の起点として機能した。
【PHOTO】北九州スタジアムに集結したなでしこジャパンサポーター!
 一方で、自身の課題については「自分自身やっていて、センターフォワードとの距離感が遠くなってしまうことがあった。自分が中に入った時には逆に(空いた)サイドを誰が使うのか。相手の動きやシステムによっても違ってくる」と分析し、決意を語った。

「チームをもうひとつ成長させるためには、チームとしての戦い方もそうですが、個でも戦えるようにならないといけない。厳しい時にパスをもらえて、『こいつに渡したら何かやってくれる』というくらい、信頼を寄せてもらえたら」

 先の女子ワールドカップで得点王に輝いたアタッカーは、なでしこジャパンの新布陣でもさらなる活躍を見せられるか。今後の進化に注目だ。

取材・文●渡邊裕樹(サッカーダイジェスト編集部)

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