奇跡のストーリー。大怪我した佐藤凌我の親友・小田逸稀がルヴァン杯FC東京戦で全得点に絡む活躍「アイツにもタイトルホルダーになってもらえるように」【福岡】

2023年09月11日 白鳥和洋(サッカーダイジェスト)

「出来過ぎかもしれません」

ホームのFC東京戦で見事な活躍を見せた小田。佐藤の魂も感じようなパフォーマンスだった。写真:J.LEAGUE

 佐藤凌我の大怪我(左膝前十字靭帯損傷、左膝外側半月板損傷。全治8か月)、試合後の長谷部茂利監督のコメントなどで話題を集めたルヴァンカップ準々決勝の第1戦。その試合はFC東京が福岡を1-0と下して先勝したが、続く第2戦はホームの福岡が気迫溢れるパフォーマンスを見せた。

 FWのルキアンが17分に負傷で退くアクシデントに見舞われながらも、福岡は38 分に小田逸稀のお膳立てから山岸祐也のゴールで先制すると、続く45+3分には小田逸稀のヘッドで追加点。後半もFC東京に決定嫌らしい決定機を与えなかった福岡がこのリードのまま、2戦合計2-1で2年連続ベスト4入りを決めた。

 この日会場に駆けつけた佐藤のために、選手たちは「共に乗り越えよう、凌我」と書かれたTシャツを着用。さらにファン・サポーターは「#凌我と共に国立へ」と書かれた紙を掲げるなど、チームは文字通り一体となっていた。その中で1ゴール・1アシストを決めたのが、佐藤とは東福岡高時代のチームメイトで親友でもある小田というのは"奇跡のストーリー"と言ってもいいかもしれない。
 
 小田の活躍について、長谷部監督も次のように話している。

「(佐藤の)大親友である小田選手が活躍するというか、一番良い仕事をするというのは出来過ぎかもしれません。ただ、これがスポーツの良いところ、競技、サッカーの素晴らしいところだと改めて感じました」

 そして、小田自身もこうコメントしている。

「あとは優勝して、アイツにもタイトルホルダーになってもらえるように。それでストーリーが完成するんじゃないかなと思います」

「#凌我と共に国立へ」。果たして、現実にできるか。ルヴァンカップ準決勝第1戦・名古屋戦は、10月11日に開催予定だ。

構成●サッカーダイジェストTV編集部

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