横浜FCと18歳２か月でプロ契約を締結し、ポルトガル２部オリベイレンセに期限付き移籍加入を果たした永田滉太朗。ポテンシャルを秘めた俊英は、欧州を舞台に飛躍を誓う。

　永田は８月26日にポルトガルに渡り、メディカルチェックとリーグ登録を終え、同30 日からトップチームの練習に合流。９月２日に行なわれたU-19リーグの開幕戦に後半から出場し、45分間プレー。新たな一歩を踏み出した。

　Jリーグを経由せずに、いきなり海外移籍。もっとも、「特に不安はなくて、自分が成功してやろうっていう気持ちしかないです」と気合十分だ。「成功するためには勇気とか自信が大事だと思うので、自分はチャレンジしました」と明かす。

　オリベイレンセには、日本サッカー界のスーパーレジェンド三浦知良が在籍。カズに温かく迎えられて、こんな言葉をかけられた。

『最初だからといってアピールしようと思って全力全力でなくて、そうすると怪我にも繋がるので、少しずつピッチや天候にも慣れながら自分の中でやっていけばいいよ』

　偉大な先達は最高のお手本だ。

「練習前の準備も一番やっているので、カズさんがやっていて、18歳の自分がやらなくていいという選択肢にはならないので、良い刺激になっています」
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　セールスポイントはドリブルだが、他のプレーにも自信がある。「サイドに入った時は、ドリブルで縦に仕掛けるところはアピールするんですけど、中央もやったりするので、狭いスペースの中で前を向いて、そこからスルーパスやシュートは自分のアピールしたいところではあります」。

　周りからは「中島翔哉選手に似ているとは言われる」という。「（中島は）ポルトガルでもやっていたので、相手の懐に潜っていくようなプレーは参考にしたい」と語る。

　身長は158センチ。どちらかと言えば小柄なタイプだが、サイズは関係ない。「もちろん小さい身体で、世界で成功することの難しさは理解している」。だからこそ、何をすべきかは明確だ。「海外の大きい選手の懐に潜っていくようなところは、世界一になるくらい極めていかないと残っていけない。そこは自分の武器でもあるので、自信を持ってやれ る」と言葉に力をこめた。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

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