南野拓実は昨季の鬱憤を晴らすように好スタートを切った。古巣リバプールのファンやイングランドの関係者は、どのように感じているだろうか。

　南野は2021－22シーズン、イングランドのカップ戦でいずれもリバプールのチーム最多得点を記録し、国内２冠達成に貢献。夏に出場機会を求め、モナコに移籍した。

　フランスでの１年目は公式戦25試合出場にとどまり、わずか１得点と不本意な結果に。地元メディアから失敗補強の例に挙げられるなど、厳しいシーズンとなった。

　だが、かつてレッドブル・ザルツブルクで薫陶を受けたアドルフ・ヒュッター監督が就任した今季、南野は開幕戦でアシストを記録すると、ストラスブールとの第２節では２得点・１アシストと爆発。続くナント戦でもゴールを決め、前節RCランス戦でも再びアシストをマークしている。

　開幕から４試合すべてでゴールに絡んでおり、ここまで３ゴール・３アシストと絶好調。昨季からの変貌ぶりに驚いた人々も少なくない。

【動画】開幕４戦で３G３A！南野拓実のプレー集

　この活躍に、『THE BOOT ROOM』は９月７日、『Whoscored』で欧州５大リーグの８月の月間ベストイレブンに選出され、8.09というレーティングだったことを紹介。「リバプールであまりインパクトを残せなかったのは残念だが、アンフィールドで人気のある選手だった」と報じた。

「別のところで彼のキャリアがどんどん良くなっているのを見られるのは素晴らしいことだ」

　もちろん、シーズンは始まったばかりだ。開幕から１か月も経たないうちに、完全復活と叫ぶのは時期尚早かもしれない。だが、南野が昨季と違うところを見せているのは事実だ。さらなる活躍で、多くの海外メディアの注目を集められるようになることを期待したい。

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