「リーガで最も高い打開力を備えた選手の一人だ」4戦3発の久保建英をソシエダ番記者が“新たな王”と絶賛!「マドリーは呼び戻そうと頭を悩ませているだろう」【現地発】

2023年09月07日 ミケル・レカルデ

4日連続で練習を欠席

グラナダ戦で圧巻の2ゴールを決めた久保。(C)Getty Images

 サッカーでは怪我や出場停止で試合に出られない可能性があるとき、その選手のチームにおける必要性が測られることがよくある。

 先週の月曜日、レアル・ソシエダは土砂降りの雨の中、グラナダ戦に向けた1日目の練習をファンに公開した。まだ学校が始まっていなかったため、施設は子供たちでいっぱいになった。しかも期待の新戦力の1人であるキーラン・ティアニーにとって練習初日でもあり、その一挙手一投足に注目が集まっていた。

 しかし、そのスコットランド人からスポットライトを奪う予期せぬ出来事が起きた。子供たちのアイドル、タケ・クボ(久保建英)がコンディション不良で練習に姿を見せなかったのだ。その瞬間から、もはやこれ以上の取りこぼしは許されない一戦に臨むため、ラ・レアルのスター選手を回復させるための時間との戦いが始まった。しかしその後もタケは火曜、水曜、木曜と4日連続で練習を欠席。ようやく復帰したのは試合前日の金曜日で、普通に考えれば、出場は難しい状況だった。

【動画】久保建英がグラナダ戦で決めた圧巻の2ゴール
 だが、イマノル・アルグアシル監督がその1週間、ほとんど練習に参加していない事実を無視して、ぶっつけ本番でスタメンで起用することを躊躇しない選手がいる。その1人が前節のラス・パルマス戦で明らかになったミケル・メリーノであり、もう1人がタケだ。

 興味深いのは、スタメンが発表されたとき、ス他のチームメイトと一緒に練習していない中、スタメンに名を連ねるのはどういうことなのか、どうして(モハメド=アリ)ショはプレーしないんだと大胆に批判した人物がいたことだ。

 もちろんアルグアシル監督の考えは理解できる。なぜなら今のタケは、自ら輝き、周りを輝かせることができる稀有な選手だからだ。しかも今シーズンは、3得点1アシストと数字もついてきている。ラ・リーガ4節を終えた時点で、タケを上回っているのは今夏、1億ユーロ以上の移籍金でレアル・マドリーに加入したジュード・ベリンガムだけだ。

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