【今夜決戦!ミラノ・ダービー展望】両者とも鍵を握るのはアタッカー陣の出来。本田と長友の日本人対決は実現するのか?

2016年01月31日 サッカーダイジェストWeb編集部

ともに攻撃はアタッカー陣の個人能力に依存している。

ミラン対インテル戦の予想フォーメーション。

 現地1月31日20時45分(日本時間2月1日4時45分)、セリエA22節でミラン対インテルのミラノ・ダービーがサン・シーロで開催される。1909年1月10日の初対戦を皮切りに公式戦通算215試合(インテルが77勝、ミランが74勝、引き分けが64試合)の歴史を誇る、世界を代表するダービーマッチだ。
 
 今シーズンのファーストラウンドとなった3節のダービーを0-1で落とし、その雪辱に燃えるホーム扱いのミランは、21節を終えて勝点33の6位。試合によって同じチームとは思えないほどパフォーマンスにバラつきがあり、今年に入って以降も公式戦通算で3勝2分け1敗となかなか波に乗り切れていない。
 
 ここにきて守備はまずまず安定しているだけに、ダービーでポイントになりそうなのが、攻撃陣だ。オフェンスは明確なメカニズムやコンセプトがなく、いわば個人能力頼りのため、選手個々の出来不出来に大きく左右される。崩しではボナベントゥーラ、フィニッシュはバッカのコンディションが大きな鍵を握っており、ダービーを見据えて直近のアレッサンドリア戦(コッパ・イタリア準決勝第1レグ)では両者を温存した。
 
 一方のインテルは、18節までに9つの「ウノゼロ(1-0)」の勝利を積み重ねて首位に立っていたが、以降の3試合は不用意な形で1失点ずつして2分け1敗と取りこぼし、21節を終えて4位まで後退(勝点41)。直近のユベントス戦(コッパ・イタリア準決勝第1レグ)でも0-3の大敗と、拠り所となってきた堅守にも陰りが見えてきた。
 
 ただ、より深刻な問題を抱えるのは攻撃陣。最後の30メートルはミランと同じくイカルディ、ヨベティッチ、リャイッチ、ペリシッチ(故障離脱中)らアタッカー陣の個人能力に委ねられているが、彼らの連携が一向に高まっていないのだ。ダービーでは、1月29日にサンプドリアから加入したエデルの即先発もありえそうで、それがオフェンスにどんな化学反応をもたらすのか。注目だ。

次ページ本田はともかく、長友のスタメンは可能性が低い。

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