【指揮官コラム】カターレ富山監督 三浦泰年の『情熱地泰』|富山で踏み出した新たな一歩

2016年01月27日 サッカーダイジェスト編集部

まずは雪道に大苦戦…。

グラウンドは雪に閉ざされてはいるものの、冬場はドームでの練習が可能。しかし、三浦監督は雪道に悩まされているようだ。

 富山に入り1週間。
 
 北陸のこの時期の寒さと雪には覚悟を決めていたが、日本列島が大寒波となり、全国的に雪に大苦戦していると聞いている。この時期の雪は当たり前の富山では、もちろん除雪作業もあり、大きな影響は感じられない。むしろ、普段なら雪が降るわけがないという地域に大きな影響が出ているようだ。
 
 クラブも、チーム始動日から市内にあるふたつのドームを練習場に押さえ、欲をかかずに晴れてピッチが使える気候であったとしても、2月いっぱいはドームでトレーニングと定めて動き出した。
 
 そのためストレスはほとんどない。生活もチームも想定通りにスタートした。
 
 昨年、日本からタイに渡って生活が始まった時にも感じたことだが、住まいのある東京から富山に来くれば、東京では当たり前のことが富山でそうでなかったり、同じ国内でも文化や習慣、風習の違いはあるのだろうと新天地に期待と不安を抱きながら富山の地を踏みしめた。
 
 当然、雪をビクともせず走る車のスピードには驚かせられ(笑)、
「雪道はタイヤが滑るのは当たり前」と、こちらの人たちは滑るのも計算して走るらしい。 友人にそう教わりながらも雪道の運転は怖くて悩みの種だ。後方に続いて来る地元の車に迷惑を掛けているのでは、と気が気ではない。
 
 スニーカーでは危ないと長靴を買ったが、雪道の歩行も難しい。
 
 地元の方に歩き方のコツを聞くと、お爺ちゃんがゆっくりと腰をかがめて、(表現は悪いが)ヨボヨボと歩いているのを指し、あれが雪道の歩道の歩き方のお手本だというのだ。
 
 腰を沈め、重心をなるべく下にしてゆっくり腰を曲げて歩く。冗談半分なんだろうが、分かる気がする……。転んだらシャレにならない。雪の歩道はなるべくゆっくり歩くようにしている。
 

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