【イラク戦前日会見】2戦2敗の宿敵との決戦を前に、手倉森監督は「イラクを越えなければ世界が見えて来ない」

2016年01月25日 本田健介(サッカーダイジェスト)

「大会は終盤に来て、お互いキツイ状況での試合。持久戦を覚悟しなくてはいけない」

チームの成長を感じている手倉森監督は、前日会見で「オリンピックに出場して日本のサッカーの実力をさらに高めていければと思います」と語った。写真:佐藤 明(サッカーダイジェスト写真部)

 リオ五輪出場まであと1勝に迫るなか、運命の準決勝・イラク戦を前日に控えた手倉森誠監督が会見に臨んだ。指揮官のコメントをお届けする。
 
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手倉森誠(U-23日本代表監督)
 
 決勝戦進出とリオ五輪出場を懸けた激しい戦いになると思います。これまでの活動でイラクとの対戦は2戦2敗。重要な一戦でイラクと対戦することができる縁を感じています。イラクを越えなければ世界が見えて来ないという印象です。突破するために全力を尽くします。
 
――準々決勝は持久戦となりましたが、今回はどういうゲームプランを考えていますか? また現時点で明らかに試合に出られない選手がいましたら教えて下さい。
 
 対戦相手の監督を前にゲームプランを話すのは……。ただ大会は終盤に来て、お互いキツイ状況での試合になります。持久戦は覚悟しなくてはいけません。その状況のなか、昨日の時点でトレーニングに参加できない選手が3人くらいいましたが、試合を目指して調整はさせています。
 
――ここまでのチームの戦いについて印象をお願いします。
 
 現時点でこの世代は高まっているなかだと思います。悔しい想いをしてきた世代で、オマーン(2014年のU-22アジア選手権)でもイラクに負け、アジア大会でも準々決勝で敗退しました。しかし、悔しさがこのチームを高めてくれているんだと感じています。オリンピックに出場して日本のサッカーの実力をさらに高めていければと思います。
 
――明日は選手たちをどういった言葉で送り出したいですか?
 
 いつも言っているのは、目の前の試合が自分たちを高めてくれるということです。また、どんな時も全力を尽くせと常々言ってきました。今の力を全部出し、可能性を示そうと選手たちを送り出したいです。

取材・文:本田健介(サッカーダイジェスト編集部)
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