【採点寸評|湘南】攻守ともに敵を苦しめたがゴラッソに沈む。残留争いで「内容は良かった」とは言っていられない[J1第25節 湘南0-1浦和]

2023年08月26日 岩澤凪冴(サッカーダイジェスト編集部)

攻守両面で準備してきたことを出せたが、勝点を掴めず

【警告】湘南=田中(18分)、平岡(43分)、キム・ミンテ(45分)、タリク(50分) 浦和=なし 【退場】なし【MAN OF THE MATCH】ホセ・カンテ(浦和)

[J1第25節]湘南 0-1 浦和/8月25日/レモンガススタジアム平塚

 Jリーグは8月25日、J1第25節の湘南ベルマーレ対浦和レッズを開催。レモンガススタジアム平塚で行なわれた一戦は、1-0で浦和が勝利した。
【PHOTO】湘南の出場16選手&監督の採点・寸評。1失点で敗戦も守備陣は軒並み及第点。一方、大橋以外のアタッカー陣には…
 前半は0-0。チャンスの数では浦和が上回ったが、湘南の粘り強い守備の前にゴールを割れなかった。

 それでも迎えた後半、アウェーチームが均衡を破る。62分、岩尾憲の縦パスをエリア内で受けたホセ・カンテが、狙いすましたコントロールショットでネットを揺らした。

 浦和はこの1点を守り抜き、連勝を達成。敗れた湘南は連敗で3戦未勝利となった。
 
▼湘南のチーム採点「6」
 狙いがハマらなかったわけではないだろう。守備ではハイラインを維持しながらアンカーの脇を突いてくる相手の2列目の選手に対して、ストッパーが前に出て対応。2トップとサイドボランチが中央のスペースを隠しながら果敢に出ていくハイプレスも、最終ラインから丁寧つないでくるアウェーチームを苦しめたと言える。

 攻撃面でも、相手がカバーし切れないスペースを上手く使えていたシーンもあった。特に、ポジショニングで優位を取れていたのはウイングバックだ。右サイドで先発した畑大雅が試合後に「相手のサイドハーフとサイドバックの間が空きやすいことは分かっていた」と語ったように、間でボールを受けてから持ち前のスピードで突破できていた。それは左サイドの杉岡大暉も同じだ。

 しかし、相手FWホセ・カンテのビューティフルゴールを沈められ、攻守両面で準備してきたことを出せていたなかでも勝点を掴めなかった。残留争いの現状を考えると、「内容は良かった」と悠長なことは言っていられない。ポジティブな部分を吸収したうえで、よりストイックに結果を追い求めたい。

取材・文●岩澤凪冴(サッカーダイジェスト編集部)

※MAN OF THE MATCH=取材記者が選定するこの試合の最優秀選手。
※採点は10点満点で「6」を及第点とし、「0.5」刻みで評価。
※出場時間が15分未満の選手は原則採点なし。

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