そのひと振りが、ときには拮抗したゲームの行方を決定づけ、ときにはジャイアントキリングを生む――。
 
　まさに、勝敗を左右しうる一撃必殺の武器と言えるだろう。紹介するのは、その直接狙うFKでインパクトを放っている最新の名手たち。2015年の実績をひとつの基準として、今年注目すべき旬のキッカーを一挙紹介する。
 
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■ハカン・チャルハノール（レバークーゼン／トルコ代表）
　いまや第一人者と呼んで差し支えない存在だ。15-16シーズンこそ思うように記録が伸びていないものの、ブレ球とカーブを自在に操り、ショート、ミドル、ロングとレンジを問わずに正確かつ強烈なボールが撃てる右足は、文字通り"黄金"と形容できる代物。ハンブルク在籍時にドルトムント戦で決めた約40メートルの超距離弾は、ファンの間で語り草になっている。
 

■ウィリアン（チェルシー／ブラジル代表）
　2015年の上半期だけで６ゴールを挙げるなど、まさにいまが旬と言えるキッカーだ。持ち球はカーブだけながら、左斜め45度付近からのキックは正確無比。15-16シーズンのチャンピオンズ・リーグですでに４発決めるなど、大舞台での勝負強さも特筆に値する。