現地ベテラン記者が香川真司を密着レポート「ブンデス再開!! 胃腸炎を患った香川の出場は…」

2016年01月22日 マルクス・バーク

合宿地ドバイとの激しい温度差に身体が適応できず…。

1月19日のスパルタ・プラハ戦を胃腸炎で欠場した香川。1月23日のボルシアMGに間に合うのか(C)Getty Images

 私が住むドイツ西部のドルトムントに本格的な冬はなかなかやってこなかった。しかし、ブンデスリーガの後半戦が間近に迫ったここ最近になって気温は氷点下まで下がり、雪が降るようになった。

 トーマス・トゥヘル率いるボルシア・ドルトムントは1月7~16日にUAE(アラブ首長国連邦)のドバイで合宿を行ない、現在はドイツに戻って1月23日のボルシアMG戦に向けた調整に励んでいる。

 後半戦前の最後のトレーニングマッチとなった1月19日のスパルタ・プラハ戦で、ドルトムントは3-1で勝利。香川真司は軽いウイルス性胃腸炎を患い、この試合を欠場した。合宿地ドバイとの激しい温度差に、身体が適応できなかったのだろう。ボルシアMG戦に間に合うかどうかは、微妙なところだ。

 ドバイ合宿に私は同行しなかった。昨年までのスペイン合宿と異なり、移動費や宿泊代に莫大なコストがかかるうえ、人権侵害で国際社会から批判を受けているUAEでトレーニングキャンプを行なうこと自体に賛同できなかったのだ。練習環境だけを考えれば、もっと他に相応しい場所があったような気がしてならない。

 報道ではドバイ合宿の詳細を知ることはできなかったものの、トゥヘル監督はこれまでの魅力的なポゼッションサッカーの熟成を図ろうとしているはずだ。ここまで首位の座をバイエルンに譲っているとはいえ、プレーの内容は決して悪くない。
 

次ページ層が薄くなったウイングは重要な補強ポイント。

みんなにシェアする
Twitterで更新情報配信中

関連記事