「なでしこが盛り上がっていける風潮のなか...」長谷川唯がベスト8敗退の“勝負弱さ”を悔やむ。「ここで負けてしまっては意味ない」

2023年08月11日 サッカーダイジェストWeb編集部

「今回のなでしこはいままでで最高だった」

長谷川が女子W杯ベスト8敗退を悔やんだ。(C)Getty Images

「結局、ここで負けてしまっては意味ない」

 ベスト8敗退。この結果に長谷川唯は悔しさをにじませた。

 なでしこジャパンは8月11日、女子ワールドカップの準々決勝でスウェーデンと対戦し、1-2の敗戦。2点をリードされる展開となり、87分に途中出場の林穂之香が1点を返すも、最後まで追いつけず。12年ぶりの世界一の夢はここで潰えた。

 ボランチで先発し、何度も攻撃の起点となっていた長谷川は、こう試合を振り返った。

「前半はずっとボールが取れない時間が続いて、なかなか良い攻撃の形を作れなかった。取った後も精一杯な感じの前半で、ハーフタイムを使って多少修正できた部分もありますけど、先制点を取られてからエンジンがかかって攻め込むのはやっぱり遅いなと。

 もちろん、エンジンがかかるのは良いこと。でもやっぱり最初の段階で自分たちが先手を取れないといけないというのが、このノックアウトステージに入ったうえで一番厳しかったところかなと思います」
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 大会を通じた自身の出来には「ここまで何ができたかというのよりも、やっぱり結果だと思う」と一言。「結果がすべての世界で、ここからなでしこが盛り上がっていける風潮のなか、結果を出せなかったのは本当に勝負弱いなと感じます」と肩を落とした。

 一方でチームの雰囲気には手応え。負けている状況でもピッチに向かって声を出し、選手を鼓舞していたベンチメンバーの姿を振り返った。

「今回のようなチームで競争が激しいなか、ベンチのメンバーがしっかり盛り上げられる。普段、チームの中心でやっている選手たちがサブになることも多いので、難しいと思います。でも、チーム作りのところで、今回のなでしこは本当にいままでで最高だったと思います」

 なでしこの戦いは終わらない。来年夏にはパリ五輪が待っている。長谷川は「この負けを忘れないで意識してやり続けるしかない」と気を引き締めた。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

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