８月11日に開催された女子ワールドカップの準々決勝で、なでしこジャパンは、難敵スウェーデンと対戦。２点をリードされる展開となり、87分に途中出場の林穂之香のゴールで１点を返したものの、１－２で敗れた。

　この試合で、後半アディショナルタイムに投入され、今大会初めてピッチに立った19歳の浜野まいかは試合後に泣き崩れた。

　そこに駆け寄ったのが、同じスウェーデンのハンマルビーでプレーするジョナ・アンデションだった。

【動画】なでしこジャパン、反撃の1点

　スウェーデンメディア『fotbollskanalen』によれば、アンデションは試合後に「私はクラブでも、彼女がとても悲しくてがっかりするタイプなのを知っている。そこに行って彼女を落ち着かせようとするのは、当然のことだった」と話し、こう続けた。

「彼女は素晴らしい選手であり、これからたくさんのタイトルを獲得できると話した。それが彼女にとても重要だったと願っている。彼女を気にかけているし、彼女が素晴らしい人間だということを示したかった。もちろん、彼女が悲しんでいるのを見て、私も悲しかった」

　この行動を、母国紙『Expressen』紙は「素晴らしい振る舞いだ」「『胸が張り裂けそう』と世界中で絶賛される」と報じている。

　敵味方を超えた、心温まるシーンだった。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

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