「ちゃんとやっていれば、ちゃんと見てくれる」なでしこGK平尾知佳がPK対策を明かす!守護神、山下杏也加は「お互いを高め合える」とライバル関係に刺激

2023年08月09日 渡邊裕樹(サッカーダイジェスト編集部)

今大会からVARが導入。GKの動き出しにも細心の注意が必要

「甘いコースなら止められる」とPKストップにも自信を覗かせる山下。(C)SOCCER DIGEST

 オーストラリア&ニュージーランド共催の女子ワールドカップを戦うなでしこジャパンは、ラウンド16でノルウェーを3-1で下し、準々決勝へ進出した。

 次戦の相手は、ラウンド16で前回大会優勝のアメリカをPK戦(5-4)で破ったスウェーデンだ。

 ノックアウトステージでは90分で勝敗が付かなければ、延長、PK戦で決着をつける。守護神の山下杏也加のほか、今大会ではまだ出番のない平尾知佳、田中桃子の3選手もその準備に余念がない。

「(平尾、田中桃も)良いパフォーマンスをしていて、それに負けていられない。お互いがお互いを高め合えるライバルでもある。良い関係性を築けている。誰が出ても良いパフォーマンスができるように準備していますし、出れていないというメンタルケアをするより、一緒にサッカーを楽しむことを今は優先しています」(山下)
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 練習時から、3人のGKは良好な関係を築けているという。今大会ではVAR検証も行われるため、PK戦の準備も念入りにしているようだ。

「ゴールキーパー3人で(PKの)トレーニングでは、プレーしてない選手ふたりで今のは(ゴールラインから足が)出ていたよとか、出そうだったとか、全然残っていたとか、毎回話しをしている。肉眼で確認できるところはお互いにチェックし合っています。VARは細かいところまで分かる一方で、ちゃんとやっていれば、ちゃんと見てくれる。味方につけるではないですが、そんな感じでやっていければ」(平尾)

 もちろん90分以内の勝利が理想的だが、GKがPK戦も想定して万全の準備をしていれば、メンテル的にも戦いやすくなるはすだ。

取材・文●渡邊裕樹(サッカーダイジェスト特派)

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