【リオ五輪予選】相手はイラン!? 準々決勝は実質“中5日”の追い風を活かせるか?

2016年01月18日 本田健介(サッカーダイジェスト)

第2戦終了時の状況ではイランとの対戦が濃厚。

すでに決勝トーナメント進出を決めた日本。準々決勝を見据えて第3戦に臨めるのは大きなアドバンテージだ。写真:佐藤 明(サッカーダイジェスト写真部)

 グループBの第2戦、タイ戦で勝利を掴んだU-23日本代表は早々に1位での決勝トーナメント進出を決めた。元々1位通過でも2位通過でもグループAを突破した国と対戦することが決まっていたため、日本の決勝トーナメント初戦(準々決勝)の相手はグループAの2位チームとなった。そこでまずはグループAの現状を整理してみたい。
 
1位 カタール(勝点6)
2位 イラン(勝点3)
3位 シリア(勝点3)
4位 中国(勝点0)
 
 1位に立つのは開催国のカタール。続いてイランとシリアが続く(勝点ではイランとシリアが並ぶもも直接対決でイランが勝っているため)。ちなみに最終戦は日本時間19日の深夜1時半から行なわれ、カタールがシリアと、イランが中国と対戦する。開催国のカタールは勝点を落とすとは考えにくく、イランはいまだ未勝利の中国との試合と考えると、日本の相手は2位でグループリーグを突破しそうなイランが濃厚だと言えるだろう。
 
 日本はイランと2014年1月のU-22アジア選手権で対戦し、3-3のドロー劇を演じた。ただ、当時は2年後のリオ五輪最終予選を見据え、日本はU-21代表として大会に臨んでおり、いわばイランは年上のチームであった。そのため同年代として真剣勝負をするのは今回が初となる。
 
 そのなか、日本は1位突破を決めたことで日程のアドバンテージを得た。元々、日本より1日早く開幕を迎えたグループAは準々決勝まで中3日、日本は最終戦から中2日と、不利な状況にあった。
 
 しかし、すでに1位突破を決めた日本はグループリーグ最終戦のサウジアラビア戦を含め中5日での調整を行なうことができる。恵まれたこの"3日"のアドバンテージは非常に大きな恵みと言える。
 

次ページ優勝候補の2か国とは準決勝で当たることに。

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