湘南ベルマーレは８月５日、J１第22節でサンフレッチェ広島と対戦し、１－０で勝利した。

　ヒーローとなったのは大橋祐紀だ。後半開始直後の47分、小野瀬康介から縦パスを受けると、前に出てきた相手DFを巧みにかわし、ミドルレンジから右足一閃。強烈なシュートをゴール左隅に突き刺し、チームに16試合ぶりの勝点３をもたらした。

　試合後、取材に応じた大橋が値千金のゴールをこう振り返った。

「風上だったので力を入れなくても強いシュートが打てると感じ、思い切って打ちました。入って良かったし、勝てて良かったです」
【動画】湘南を勝利に導いた大橋の弾丸ミドル‼

　頬を緩めたストライカーだったが、すぐに気を引き締める。

「この勝利を次につなげなければいけません。久しぶりの勝点３で自信にもなったので、ここから改めてスタートを切りたいです」

　前半戦にチームのエースとして９ゴールを挙げていた町野修斗（現ホルシュタイン・キール）の移籍で不安視されたFW陣だが、広島戦で見せた大橋のパフォーマンスからは、「次は俺が引っ張るんだ」という気概がにじみ出ていたように感じた。

　湘南は約４か月ぶりの歓喜を浮上のきっかけにできるか。次節は８月12日に敵地で新潟と対戦する。

取材・文●岩澤凪冴（サッカーダイジェスト編集部）

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