【リオ五輪予選】A代表入りを掴んだ高精度クロスは健在! 松原健は完全復活を果たせるか?

2016年01月16日 本田健介(サッカーダイジェスト)

最終予選メンバー入りは感慨深いものに。

タイ戦でのスタメン出場の可能性も浮上する松原。持ち前の精度の高いクロスでゴールを演出できるか。写真:佐藤 明(サッカーダイジェスト写真部)

 北朝鮮戦翌日からの2日間、トレーニングでひと際、精度の高いクロスを供給している男がいた。それが2014年8月にはA代表入りも果たした右SBの松原健だ。
 
 松原は昨年4月に右膝を手術。言い渡された全治期間は約5か月だった。地道にリハビリを続け、10月の天皇杯・徳島戦で復帰。11月の神奈川合宿では約8か月ぶりに手倉森ジャパンに招集され、12月には五輪最終予選メンバーに選ばれた。
 
 その後も年末の沖縄・石垣島キャンプを経て調整を続けてきた。先日の北朝鮮戦では出番はなかったが、五輪最終予選へ間に合ったことに関しては感慨深げに語る。
 
「メンバーに選んでもらえたのは非常に嬉しいこと。実績として昨シーズンはリーグ戦の出場は0で、公式戦も1試合と半分しか出ていない。選出してもらった恩返しではないが、しっかりチームに貢献するとともに、リハビリを支えてくれたサポーターの方々に元気な姿を見せたい」
 
 現状ではまだ「どうしても低くて早いのを蹴ろうとすると多少痛みが出る」と話す。しかし、「次の対戦相手(タイ)は身長が高くはないので、低いボールよりもふんわりしたボールで久保や(鈴木)武蔵、(オナイウ)阿道に合わせたい」と意気込みを語る。
 
 多種多様なボールを蹴れる松原であれば、攻撃に変化を加えることは可能だろう。

 

次ページレギュラーを争う室屋も好調をキープ。

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