【原口元気|独占インタビュー】ドイツで生まれた新たな理想像「ゴールが奪えるサイドハーフになりたい」

2016年01月14日 白鳥大知(サッカーダイジェストWEB)

「ダルダイ監督は選手の武器を上手く引き出してくれる」

年末に実施した独占インタビュー。原口がヘルタ・ベルリンと日本代表について語り尽してくれた。写真:小倉直樹(サッカーダイジェスト写真部)

――今日(2015年12月25日)はナイキが主催するセレクション、「NIKE MOST WANTED」に特別スカウトとして参加されました。まずはその感想を聞かせてください。
 
「上手い選手が多くて、びっくりしました」
 
――こういった世界にチャレンジするプロジェクトをどう思いますか?
 
「選手たちにとってはものすごいチャンスですよね。僕は23歳でドイツに渡りましたけど、10代で世界に行けたらもっと色々な経験ができると思いますし、早ければ早いほどチャンスも増えてくる。そのなかで僕が伝えられることが少しでもあればと思っていたので、協力できて光栄でした」
 
――ヘルタ・ベルリンの話を聞かせてください。昨シーズン途中のダルダイ監督就任をキッカケに出番が増えていきましたが、監督とは良いフィーリングがありますか?
 
「最初の2、3試合は出られなかったですけど、そこからはずっとスタメンで起用してもらって、監督からの信頼を感じています。彼のやりたいことは理解できていると思います」
 
――ダルダイ監督の就任以降、チームがすごくハードワークをするようになった印象があります。
 
「僕たちの武器は、球際の強さなどフィジカル的な部分。監督はそこを上手く引き出してくれていますね」
 
――トレーニングは結構ハードですか?
 
「ハードですね。音を上げる選手もいるくらいですし(苦笑)。僕はそこまでキツく感じないですけど、厳しく鍛える監督なのは間違いないですね」
 
――フィジカル的に追い込むトレーニングが多いのでしょうか?
 
「そうですね。新しくきたフィジカルコーチのトレーニングが、また厳しいんですよね(苦笑)。でも、元々フィジカルが強かった選手たちが、そうした厳しい練習をやり遂げたからこそ、今シーズンはチーム全体が良いコンディションを保てているんだと思います」
 
――そのハードワークの部分が、今シーズン前半戦を終えて3位という好成績に繋がっているということですか? ちなみに、昨シーズンの最終順位は15位で、かなりの躍進です。
 
「もちろん、そうだと思います。あと、プラスアルファで戦術的に攻守ともにやり方がすごく明確になったんです。選手の能力だけで考えれば3位に入れるチームではないけど、攻守で迷いなく戦えていることが今はストロングポイントになっていますね」
 
――ダルダイ監督は戦術的な緻密なイメージがあります。
 
「そうなんです。なかなか緻密な監督で、相手によって戦い方を変えたりしますし、起用法も変えるタイプですね。1試合、1試合の準備の仕方がすごく上手くて、戦術的なことを選手に理解させ、遂行させることに長けていると思います」
 
――決まった1つの戦術ではなく、試合によっていくつかの戦い方をフレキシブルに変える監督なんですね。
 
「はい。分析能力に優れた監督ですね。その采配が的確なので、僕ら選手たちも信頼しています」

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