【内田篤人|独占インタビュー】多岐に渡る話題に触れてくれた復帰前の告白。「日本人で一番マークしにくいFWは…」「真司が少し心配かな」

2016年01月20日 白鳥和洋(サッカーダイジェスト)

「焦りはありません。焦ってもいいことないので」

復帰に向けて最終段階に入っている内田選手。ピッチでどんなプレーを見せてくれるのか楽しみだ。写真:滝川敏之(サッカーダイジェスト写真部)

 2015年の6月に膝蓋腱を手術した内田篤人が、復帰に向けて最終段階に入っている。選手生命をも脅かす大怪我を経験し、「確実に少ない」サッカー人生についてどんなビジョンを立てているのか。ブンデスリーガの再開前に本人を直撃した。

【内田篤人PHOTOギャラリー】復帰前の告白

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──復帰に向けて、恐怖心はありませんか?

「復帰してどうなるかという不安は少しあります。症例も少ないですからね。なかなか難しいです。正直、分からない部分もあります」

──分からないというと?

「リハビリしていても治りが遅い。調子の良い日と悪い日も分かれるし、はっきりしないんです」

──焦りはありますか?

「それはないです。焦ってもいいことないので。膝をちゃんと治せれば、やれると思っているし、焦らず、(治るのを)待って、待って、待って、という感じです」

──今季のシャルケは、ブンデスリーガの前半戦を終えて6位です。ここまでの戦いぶりをどう見ていますか?

「満足はできないですよね。僕はプレーしていないのであまり言える立場ではないですが、もっとチームとしてできると思います。ただ、(昨夏に)ファルファンとドラクスラーのふたりが移籍で抜けたのは大きいので、それを考えると頑張っているのかなと」

──ドラクスラーと言えば、この夏にヴォルフスブルクへ移籍しましたね。

「獲得の噂があったユベントスなら分かるけど……。ヴォルフスブルクなら、シャルケに残ってもいいんじゃないと思いました。でも、ドラクスラーの気持ちも分かる。環境の変化が、彼には必要だったので。寂しいけど、ドラクスラーはドラクスラーで頑張ってほしいです」

──ドイツでは1対1の強さが評価される一方で、カバーリングやフォローに対してはそこまで評価されていない印象を受けます。

「ドイツでは確かに1対1への意識が強い。でも、僕はどちらかと言えばフォローへの意識のほうが強いです。サポートして、危ないところを摘むイメージ。身体は大きくないので、そういう守り方になります」

──チームメイトとの信頼関係が築けているからこそ、そういう守り方ができる?

「それもありますけど、(ブンデスリーガで)もう長いことプレーしているので相手の特徴も考えながらやっています」

 
 

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