「次は日本に勝つ!」U-17韓国代表の主将は“不可解ジャッジ”を完敗の言い訳にせず!「僕たちは持続性に欠けていた」

2023年07月05日 サッカーダイジェストWeb編集部

ゲーム終盤にPA内で倒されたがPKはもらえず

準優勝に終わったU-17アジア杯の収穫と課題を口にしたキム・ミョンジュン主将(右)。(C)2023 AFC

 U-17韓国代表キャプテンは、帰国後の取材対応で「次は日本に勝つ!」と宣言した。

 現地7月1日、タイで開催されたU-17アジアカップの決勝で日本代表と韓国代表が激突。同大会ファイナルで初の顔合わせとなった両雄の一戦は、前半終了間際に激しく動く。日本のFW道脇豊へのファウルで韓国守備の要であるCBコ・ジョンヒョンが警告2枚目で退場。そこで得た直接FKをMF名和田我空が決めて先手を取ると、日本は10人になった相手に後半も攻勢を緩めず2得点を奪う。3-0の完勝を収め、2大会連続4度目の優勝を飾った。

 韓国サッカー界にとってはまたしても食らった痛恨の黒星だ。A代表やU-23代表を含めて日韓戦はこれで5連敗となり、しかもスコアがすべて0-3という結果。韓国メディアは主審の不可解なジャッジに対して批判的な論調を繰り広げるなど、大きな反響も呼んだ。

 現地7月4日、U-17韓国代表チームの一行が帰国。キャプテンにしてエースのFWキム・ミョンジュンは報道陣の取材に応じ、「たくさんの準備をして臨んだ大会だったから、是が非でも優勝したかった」と本音を吐露しつつ、「今回の大会を通じて多くの自信を掴んだし、努力すべき点と改善すべき点も学んだ。貴重な経験になった」と話して前を向いた。

 今大会4ゴールで、惜しくも5ゴールで得点王に輝いた名和田に1点及ばなかったキム・ミョンジュン。「僕たちが大会を終えて話したのは"持続性"についてだった。試合内容としても個々のプレーにしても、持続性が欠けていたように思う」と分析。そのうえで、「個人の目標である得点王もチームの目標である優勝も果たせなかった。目標を達成できなかったこの悔しさが、ワールドカップへの大きなモチベーションになって成果をもたらすと思う」と力を込めた。
 
 主審のジャッジを巡っては韓国国内で大いに物議を醸した。キム・ミョンジュンは83分に敵陣ペナルティエリア内でGKと接触して倒され、PKをもらえなかった当事者だ。それでも主将はジャッジへの不平不満はいっさい漏らさず、「日本に(昨年仙台で敗れた)リベンジを果たす好機だったのに叶わなかった。それが悔しい」とだけ回答。そして、「細かなディテールを詰めてしっかり準備すれば、次はかならず日本に勝てると確信している」と決意を新たにした。

 今大会でベスト4に進出した日本、韓国、ウズベキスタン、イランの4か国は、今年11月にインドネシアで行なわれるU-17ワールドカップの出場権を獲得。本大会の決勝トーナメントで日韓対決がふたたび実現する可能性は十分にある。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

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