フランクフルトを退団した鎌田大地は、一時確実と言われたミラン加入が停滞した状態が続いている。EU圏外枠の問題から、クラブがブレーキをかけているとの見方が有力だ。

　チェルシーからルベン・ロフタス＝チークを獲得したミランは、どちらに残るEU圏外選手枠を使うか、鎌田とビジャレアルのサムエル・チュクウェゼを天秤にかけていると言われる。

『Tuttosport』紙のフェデリコ・マジーニ記者によれば、現時点ではチュクウェゼにアドバンテージがあるようだ。同記者は『Calciomercato.it』に、「１週間前までは疑うことなく（チュクウェゼではなく）カマダだと言っていただろう。ミラン側からも選手側からも確実とされていた」と述べている。

「だが、それから何かあったことは明らかだ。日本人選手に失格のらく印が押されたということではなく、中盤で開かれた可能性に基づいて評価したうえで、おそらくは違う役割に目標を移す方向にミランを向かわせ、おそらくチュクウェゼがカマダの前に出た」
 

　移籍市場は何が起きるか分からない。マジーニ記者は、今後の展開を読むことはできないと見ているようだ。ミランのチュクウェゼ獲得について、「シンプルな取引ではない。契約が2024年までにもかかわらず、ビジャレアルがかなりを求めているからだ」と続けた。

「こうなると、ミランがどこまでプッシュしたいかを理解する必要がある。そして私は占い師じゃない。ただ、現時点では、チュクウェゼが先だと言っておく。でも、まとまらずにミランがカマダに戻る可能性も除外すべきではない。あくまで日本人選手が待つと決めた場合だがね。以前から合意には達している。だが、プランBであることを望むか理解する必要があるだろう」

チュクウェゼのほかにもチェルシーのクリスティアン・プリシックや、バレンシアのユヌス・ムサ、AZのタイヤニ・ラインデルス、サッスオーロのダビデ・フラッテージなど、中盤の様々な選手が補強候補と報じられているミラン。鎌田の獲得は最終的に成立するのだろうか。



構成●サッカーダイジェストWeb編集部

【動画】ペルー戦で鎌田が絶妙のトラップからラストパス→三笘の鮮烈弾

【PHOTO】2023年夏の移籍市場で新天地を求めた名手たちを一挙紹介！

【PHOTO】パナソニックスタジアム吹田に集結した日本代表サポーターを特集！