「日いずる国のインザーギ」イタリア復帰報道の森本貴幸を伊大手紙が回想!「10年離れても愛情は変わらない」

2023年06月19日 サッカーダイジェストWeb編集部

「2か月ですでに可愛いがられていた」

カターニャ時代の森本。再びイタリアでプレーするのか。(C)Getty Images

 森本貴幸が、イタリアに戻るという。かの地でも、懐かしむ声が上がっているようだ。

 イタリア複数メディアによると、森本がセリエDのアクラガス移籍に迫っているという。森本といえば、2006年から2013年までカターニア、ノバーラとイタリア・セリエAでプレーした選手だ。

 弱冠18歳で海を渡った森本は、カターニアで98試合に出場し、20ゴールをマーク。セリエAでは104試合に出場して19得点を挙げた。日本人選手としては中田英寿に次ぐ2位の数字だ。

 その森本について、イタリア紙『Gazzetta dello Sport』は「『ベイビー・ロナウド』と呼ばれて18歳でシチリアに来た日いずる国のピッポ・インザーギ」と表現。「イタリア語はまだまだだったが、2か月ですでにロッカールームで可愛いがられていた」と、加入当初から馴染んだと振り返った。

また、「青年は勉強し、語学の先生に助けられ、人々のハートをつかんだ。街に出るたびに囲まれ、あらゆるものをおごってもらった」など、同紙の報道からは、森本がいかに溶け込んでいたかがうかがえる。

「インザーギに似ていると言われると、インザーギのほうが自分に似ていると言った。好感の持てる、冗談めかしたキャラになっていった」

「かつてパプ・ゴメスは『ニンニクくさいけどめちゃくちゃ強い』と、独特な言い回しで彼を称賛した。たくさんの愛情を込めた冗談だ。その愛情は、イタリアから10年離れても変わらない」

アクラガスはシチリア島のアグリジェントを拠点とするクラブだ。Gazzetta dello Sport紙は、森本とシチリアの関係は特別だと伝えている。

「シチリアは再び彼を抱きしめる用意をしている。そして彼は、決して忘れることのなった古い友人たちと再び抱き合う準備を整えている」

35歳にして森本は新たな挑戦に臨むのか。イタリアの地で再び躍動する姿が期待される。


構成●サッカーダイジェストWeb編集部
 

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