「力不足」後半AT逆転負けの柏・井原監督は「采配の問題もあるのかも」。3得点の攻撃には手応え「積極的に行くことだったり…」

2023年06月10日 野口一郎(サッカーダイジェストWeb編集部)

「後半戦に向けて、もっと詰めていく」

試合運びの課題と攻撃への手応えを口にした井原監督。(C)SOCCER DIGEST

[J1第17節]横浜4-3柏/6月10日/日産スタジアム

 柏レイソルは、6月10日に敵地で横浜F・マリノスと対戦。打ち合いの末、3-4で敗れた。

 リーグ戦で6試合ぶりとなる勝利に、あと一歩まで迫る戦いぶりだった。13分にアンデルソン・ロペスのPKで先制されたが、40分に相手のオウンゴールで追いつく。その直後の41分にエウベルにゴールを割られるも、46分に戸嶋祥郎、73分にフロートが得点して、一時は逆転する。

 ところが、87分に立田悠悟がファウルと遅延行為で2枚のイエローカードを受けて退場すると、後半アディショナルタイムに2失点し、痛恨の逆転負けとなった。

 試合後に井原正巳監督は、「多くのサポーターが応援に駆けつけてくれた。何とか勝利を届けたかったけど、最後、ああいう結果になってしまって非常に悔しいし、申し訳ない」と悔しがった。

 終了間際までリードしながら、守り切ることができなかった。
 
「リードしているゲーム展開のなかで、前回の札幌戦(4-5)もそうだが、追いついたり、リードしている、そういうなかでのゲーム展開だったり、試合をいかにコントロールして運ぶかというところは、我々の力不足でもあり、自分の采配の問題もあるのかもしれない」

 一方、リーグ戦では15試合で9得点だったチームが、直近の2試合で計7得点。横浜戦では相手のオウンゴールも含めて、流れのなかで3ゴールを奪った。指揮官は、攻撃の手応えを口にする。

「攻撃の活性化、チャンスを多く作れていると思うし、自分たちでボールを握れる時間帯も、ある程度あったと思う。3点取ったのは、前回のゲームもそうだが、今まで10数試合で、なかなか点を取れなかったチームが、攻撃の所で積極的に行くことだったり、チームとして狙いを持ってやることで、点数を取れているのは、チームとしても評価できるところかと思う」

 得点力不足を克服しつつある柏は、次の課題は試合を勝ち切るためのゲームコントロールになる。井原監督は「勝ち方をちょっと忘れているのかなというのがあるので。もう一度、したたかなゲーム運びというのも、後半戦に向けて、もっと詰めていくのが必要だと思っている」と前を向いた。

取材・文●野口一郎(サッカーダイジェストWeb編集部)

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