鎌田大地、ミラン加入なら起用法は? レギュラーは獲得できる? 伊大手紙が見解「経験豊富なのは有利」「適応は未知数」

2023年06月06日 サッカーダイジェストWeb編集部

「サインがなければリスクはある」

ミラン移籍が有力視されている鎌田。(C)Getty Images

 フランクフルトとの契約が満了する鎌田大地は、ミランに加入と騒がれている。ただ先日、手続きの関係でサインは数週間ずれ込むとの報道も浮上した。

 移籍市場に精通するジャンルカ・ディ・マルツィオ記者は、SNSで「合意とは別の流れがある時もある。例えば、取引を完了するためには彼のエージェントがイタリアでの登録をしなければいけない。それは数日の問題じゃない。サインに加えて、それが足りないことのひとつだ」と報じている。

「(交渉は危機にあるかと問われ)どんな交渉も、サインがなければリスクはある。長年にわたってそれは肌で感じてきた。そしてみんなも知っているはずだ」

 ただ、イタリアメディアの多くは、鎌田のミラン加入自体は確実と報じている。実現すれば次に注目されるのは、ステーファノ・ピオーリ監督による起用法だ。
 
 大手紙の『Gazzetta dello Sport』は、鎌田がトップ下のスタメン候補と報じている。ライバルとなり得るのは、レンタル元のレアル・マドリー復帰が騒がれているブラヒム・ディアス、鳴り物入りで加入しながら今季無得点に終わったシャルル・デ・ケテラーレ、プレシーズンで高く評価され、周囲からの期待も大きいが、ピオーリからは重宝されなかったヤシンヌ・アドリだ。

 同紙は、鎌田について「素晴らしいドリブルの才能に恵まれ、飛び出しやセットプレーでさらなる武器となれる。PKやFKを蹴ることもしばしばだ」と評している。

「彼が未知数なのは、新たなサッカーのリズムへの適応だろう。有利に働くのは、同ポジションのより若いチームメイトたちよりも欧州を含めてより経験豊富であることだ」

 4-2-3-1を基本布陣とするミランは、以前から2列目の強化が課題とされてきた。左サイドはラファエウ・レオンがいるが、トップ下と右サイドで大きなインパクトを残せていないからだ。鎌田はそのステップアップの鍵となれるだろうか。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

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