【連載】霊長類ヒト科サポーター図鑑vol.6「宮本亜紗美」(V・ファーレン長崎サポーター)――“応援するきっかけはマスコットでもイケメンでも良い”

2015年12月25日 宇都宮徹壱

「旦那にはアウェーの岡山戦で出会いました(笑)」

元々は「V・ファーレンTV」のレポーターを務めていたという宮本さん。サッカー好きになったきっかけはフリューゲルスの試合を目にしたことだっという。写真:宇都宮徹壱

「身近にクラブがあることが大事」
宮本亜紗美(V・ファーレン長崎サポーター)
 
 さっきはお電話をいただいたのに、何だか変な対応ですみません。最近、結婚したばかりで、すぐに「ハイ、宮本です!」って言えないんですよね(笑)。
 
 実は、独身時代に『V・ファーレンTV』っていうケーブルテレビ番組でレポーターをしていたんです。小さい番組でしたけど、アウェー戦での突撃取材で対戦相手のサポーターとワイワイやらせていただいたのは、良い思い出です。旦那も長崎サポで、岡山でのアウェー戦で出会いました(笑)。
 
 サッカーを観るようになったのは両親の影響です。私が子どもの頃、フリューゲルスが(特別活動地域として)長崎でも試合をやっていたので、よく一緒に観に行きました。その後、九州では試合をやらなくなっても、ずっとフリューゲルスを応援していたんですが、ああいう形でなくなってしまって……。あの時は私も(クラブ存続のための)署名活動したんですよ。
 
 それからしばらく経って、05年に長崎にJを目指すクラブができると知ったんです。なんだかフリューゲルスの生まれ変わりのように感じられて、このチームをずっと応援していこうと思いましたね。結局、地域リーグからJFLに上がるまで4年、そこからJ2に上がるまで4年かかりましたけど、焦ったことはほとんどなかったです。どんなカテゴリーであっても、身近にクラブがあることが大事なんだって思っていますから。
 

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