【選手権代表校】桐光学園(神奈川)|U-18代表の絶対的エースを筆頭に全国屈指のタレント軍団が初優勝に燃える!

2015年12月24日 平野貴也

東京五輪のエース候補・小川が大会最多11得点の記録更新を狙う。

エースの小川を軸に破壊力十分のアタックは魅力的。果たして悲願達成なるか。(C) SOCCER DIGEST

 最強のエースを擁して狙うのは、頂点だけだ。神奈川が誇るサックスブルーのタレント軍団、桐光学園が悲願の初優勝を狙う。
 
 注目は、最前線に陣取るFW小川航基。長身のイケメンでスピードと技術を兼ね備え、両足だけでなくヘディングでもゴールを奪う。2020年東京五輪を23歳で迎えるという意味でも今年のU-18日本代表は注目されているが、その日の丸を背負うエースストライカーでもある。
 
 組み合わせ抽選会では多くのメディアに囲まれたが、そのなかで日本代表FW大迫勇也(ケルン)が持つ1大会での最多11得点の記録更新に意欲を示した。
 
 小川は「大舞台で決めるのは誰かという話になると思う。そこで小川だなと言われるものを出していきたい。そこは自分の課題だし、目標。以前は僕が決めても点を取られてしまうことがあったけど、自分が決めれば守ってくれるチームになって来た。主将として、下級生にも『上級生に頼るようではダメ』と言っていて、頼もしくなってきた」と成長を示すチームメートの守備とチャンスメイクに得点で応える意気込みを語った。
 
 10月にラオスで行なわれたU-19アジア選手権の予選では、3試合すべてで得点を挙げる活躍を見せ、11月には来季からJ1に復帰する磐田への入団が発表された。間違いなく今大会の華となる存在と言っても良い。
 
 ただ、対戦相手は、小川だけに気を取られるわけにはいかない。右にはスピードとパワーを兼備するMFイサカ ゼイン、左には長身でパワーがあり推進力のあるドリブルを見せる2年生MFの西川公基がおり、3トップの破壊力は強烈だ。
 
 小川のポストプレーからサイドを活かす展開が多いが、中央からも小柄なドリブラーの鳥海芳樹が隙を突いて狭いスペースを抜けていく。技術力のある安田光希の配球から、キック精度の高い佐藤海徳と驚異的な身体能力を持つタビナス ジェファーソンの両SBが攻撃参加するアタックも魅力的だ。
 

次ページ苦手の初戦をいかに突破するか。勢いに乗って頂点へ駆け上がりたい。

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