「もっと全然できた」「来シーズンは厳しい」三笘薫が最終戦後に語った反省の弁。最後に笑顔を見せた“記者とのやり取り”【現地発】

2023年05月29日 井川洋一

「メンタル面の余裕がなくなったのか…」

今季ラストマッチの後、三笘は何を語った? (C)Getty Images

 最終節は敵地で1-2の敗北を喫したが、三笘薫の表情はどこか穏やかだった。ブライトンは前節に6位フィニッシュを確定させていたので、この敵地でのアストン・ビラ戦は消化試合だったと言える。逆に相手は7位の座を維持して、来季のヨーロッパカンファレンスリーグ出場権を獲得したい状況だったので、明らかにモチベーションの差はあった。

「久々のベンチスタートで難しさも感じました」と65分に投入された三笘は試合後に話した。

 これで三笘とブライトンの充実した2021-22シーズンのプレミアリーグが幕を閉じた。33試合(先発は24試合)に出場して7得点・5アシスト。プレミアリーグに初挑戦した選手としては、堂々たる成績だ。

 ロベルト・デ・ゼルビ監督も、「これが彼の1シーズン目だということを踏まえると、実にファンタスティックなパフォーマンスだった」と今季最後の定例会見で話していた。
 
 ただし、三笘本人はあくまで満足していないようだ。

「(飛躍のシーズン?)いや、もっと全然できたと思います。特に最終盤、結果が出なかったところは振り返って、やらないとなと思います。試合に出続けたことはポジティブだし、大きな怪我も少なかったので、そこはよかったかなと。でもプレーの質はもう一段上げないと、来シーズンは厳しいかなと思いますね」

 終盤にゴールやアシストが伸びなかった点については、次のように自己分析した。

「メンタル面の余裕がなくなったのか、焦りがあったのか。(ゴール枠に)嫌われた時もありましたけど、シンプルに自分の実力が出たなと。(相手に警戒された?)というより、終盤になって、相手も激しくなってきて、メンタル面が厳しくなって結果が出せなくなったのかなと。そう認識しています」

 一方、デ・ゼルビ監督の指導により、成長できているところも実感している。

「ボールを持っていない時の動き出しは、よくなかったかなと。そこの質が上がれば、自分の特長も生かしやすいと言われているので、まだまだ足りないのかとも思いますけど」
 
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