【クラブW杯】3位・広島の全4試合の平均採点は? 取材記者がチーム・選手のパフォーマンスを総合評価

2015年12月22日 小田智史(サッカーダイジェスト)

躍進を支えた「粘り強い守備」。ディフェンス陣は総じて高評価。

大会を3位で終えた広島。過酷なスケジュールのなかで、堂々たる戦いぶりを披露した。(C) SOCCER DIGEST

 12月20日に幕を閉じたクラブワールドカップ。開催国・日本の代表として出場したサンフレッチェ広島は快進撃を見せ、アジア王者の広州恒大を破り3位に輝いた。今大会の広島の戦いぶりとはどのようなものだったのか。サッカーダイジェスト取材記者の採点・寸評で改めて振り返る。
 
【PHOTOハイライト】開幕戦 オークランド・シティ戦
 
【チーム|採点・寸評】
 
広島 3位 3勝1敗 7得点・2失点 平均採点6.25
開幕戦 対オークランド・シティ 〇2-0 採点6
準々決勝 対マゼンベ 〇3-0 採点6.5
準決勝 対リーベル ●0-1 採点6
3位決定戦 対広州恒大 〇2-1 採点6.5

広島らしいパスサッカーを展開できたのは、準々決勝のマゼンベ戦くらい。それでも、Jリーグを制した「粘り強い守備」で相手の攻撃を凌ぎ、途中出場の選手を含めた「総合力」で厳しいゲームを制した。日本勢初の優勝はならなかったものの、世界に"サンフレッチェ広島"の名を知らしめるには十分な戦いぶりだったと言える。
 
 
【選手|採点・寸評】
GK
卓人
4試合(360分)・2失点 平均採点5.75
 
セーブ数(12)、セーブ率(85.7パーセント)とも大会2位の成績。リーグ戦同様、鋭い反応でゴールを死守していたものの、唯一リーベルとの準決勝でわずかな隙を突かれて失点を許したシーンが悔やまれる。
 
DF
水本裕貴
3試合(188分)・0得点・0アシスト 平均採点6.25
 
開幕戦で故障から復活以降初の公式戦スタメン出場。佐々木とのターンオーバーで先発は2試合にとどまったものの、ピッチに立てば持ち前のフィジカルで相手の攻撃を撥ね返し、最終ラインを支えた。
 
DF
千葉和彦
3試合(270分)・1得点・0アシスト 平均採点6.17
 
リベロとして、身体を張った守備や的確なカバーリングで堅守を牽引。準々決勝のマゼンベ戦ではゴールも決め、攻撃でも存在感を発揮した。3位決定戦は累積警告で出場停止もその活躍は色褪せない。
 
DF
19 佐々木翔
3試合(208分)・0得点・1アシスト 平均採点6.17
 
守備のユーティリティとして、ストッパーとウイングバックでプレー。得意の空中戦に加え、1対1でも当たりの激しい守備を見せた。マゼンベ戦ではCKの軌道を上手く変え、塩谷のゴールをアシスト。
 
DF
33 塩谷
4試合(360分)・2得点・0アシスト 平均採点6.13
 
守備陣で唯一の全試合フル出場。開幕戦から2戦連続ゴール、さらには前線へのロングボールでチャンスメイクするなど攻撃面で注目を浴びたが、守っても気迫溢れるスライディングでピンチを防いだ。

 

次ページ4試合フル出場のキャプテン青山、決勝点引き出した柏が安定した好パフォーマンス。

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