U-20日本代表がいよいよW杯初戦へ! ポイントは中盤の攻防、松木玖生がセネガル戦の命運を握る「自分が一番やらないといけない」

2023年05月21日 松尾祐希

ポイントは中盤の攻防

U-20日本代表でキャプテンを務める松木。中盤の攻防を制するためには必要不可欠な存在だ。写真:松尾祐希

 初戦のキーマンは松木玖生(FC東京)だ。

 5月20日に開幕したU-20ワールドカップ。大会開幕1か月半前にインドネシアからアルゼンチンに開催国が変更されるアクシデントに見舞われたが、冨樫剛一監督が率いるU-20日本代表は、現地入り後も順調に調整を進めてきた。

 セネガル、コロンビア、イスラエルが同居するグループCを勝ち抜けられるのか。上位2位、もしくは全グループの3位の上位4か国に与えられるノックアウトステージ進出の権利を獲得するためにも、肝は21日に行なわれるセネガルとの初戦だ。勝点3を掴めれば、3位通過の可能性も含めてグループステージ突破の広がるからだ。

 予選6試合で14得点・0失点という圧倒的な強さで勝ち上がってきたアフリカ王者は、身体能力とフィジカルの強さが武器。「相手はかなり蹴ってくるチーム」と松木が印象を述べた通り、シンプルなスタイルで個性豊かな攻撃陣を生かしてくる。
 
 ベルギー1部のズルテ・ヴァレヘムでプレーするセントラルMFのパプ・ディオブは、予選で5ゴールを記録したタレントで、左サイドを主戦場とするMFディアロ・サンバ(ディナモ・キーウ)もキレのあるドリブルに定評があるだけに、彼らになるべくボールを渡したくない。そうすると、中盤での攻防がポイントになる。

 そこでキーマンになるのが、キャプテンの松木だ。

 トップ下、ボランチの一角、インサイドハーフなど、様々な起用法が想定されるが、松木の武器である守備の強度は中盤の攻防を制するためには必要不可欠。強靭なフィジカルを持つ相手からボールを奪い、一気に攻撃に転じるプレーが増えれば、日本の勝利はグッと近づく。松木も自身の役割を理解している。

「セカンドボールの回収は大事。中盤の3人がしっかり拾うことで、幅を使った攻撃ができると思う。そこは徹底して、90分間やっていきたい」
 

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