【クラブW杯プレビュー】3位決定戦・サンフレッチェ広島-広州恒大|「攻める広州・耐える広島」の構図に?

2015年12月20日

【サンフレッチェ広島】気持ちを切り替え、3位決定戦に全力を尽くす覚悟。

前日会見で3位決定戦への強い想いを語った主将の青山。広州恒大のパウリ―ニョと中盤の主導権争いで勝てるか。写真:茂木あきら(サッカーダイジェスト写真部)

■サンフレッチェ広島(開催国代表)
 
 南米王者のリーベルに0-1で惜敗し、日本クラブ初の決勝進出は夢に終わった。しかし、キャプテンの青山が「3位で終わるのと4位で終わるのとでは、全然意味合いが違う」と話すように、選手たちは気持ちを切り替え、3位決定戦に全力を尽くす覚悟だ。
 
 リーグ戦全試合フル出場の千葉が累積警告による出場停止のため、リベロは本来ストッパーの塩谷がスライドして務めることが濃厚。ストッパーには佐々木と水本が入るものと思われる。いずれにしても、広州恒大戦がこれまでよりも1日多い、中3日での試合なのは、広島にとってコンディション面で好材料だろう。
 
 広州恒大は、CBのフェン・シャオティンが累積警告で出場停止、左SBのゾウ・ジェンがバルセロナ戦で負傷退場しており、最終ラインに不安がある。パウリ―ニョやロビーニョら"ブラジル・カルテット"の圧力に耐え、逆に得意のサイドアタックからチャンスを作れるか。
 
 先行逃げ切りの必勝パターンに持ち込めれば、勝機は見えてくるだろう。来年のACLを睨む意味でも、アジア王者を撃破して自信を付けておきたいところだ。
 
文:小田智史(サッカーダイジェスト)

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