「本当に試合巧者」名古屋DF中谷進之介が鹿島のしたたかさを痛感。10戦ぶり黒星も「上に行ける力はある」と意に介さず

2023年05月15日 野口一郎(サッカーダイジェストWeb編集部)

「ザ・鹿島の戦い方をされた」

久々の敗戦も、中谷は切り替えを強調した。写真:金子拓弥(サッカーダイジェスト写真部)

[J1第13節]鹿島2-0名古屋/5月14日/国立競技場

 名古屋グランパスは、5月14日に敵地で鹿島アントラーズと対戦。29分に右CKから鈴木優磨のヘディングシュートで先制されると、84分には知念慶に追加点を許し、0-2で敗れた。

 10試合ぶりの黒星となった一戦で、DF中谷進之介は3バックのセンターでフル出場。鈴木や垣田裕暉との対人守備で優位に立つなど、相手の攻撃を跳ね返し続けた。

 27歳DFは、試合を「ザ・鹿島の戦い方をされた。僕たちも、名古屋らしく行こうと思ったけど、なかなかカウンターも決まらず。本当に嫌らしい戦い方をされた」と振り返る。

 相手のしたたかさを「岩政監督になって新しい鹿島というよりは、歴史のある鹿島というか。ジーコスピリットを感じる試合をされたというか。本当に試合巧者だった」と表現した。
 
 中谷自身は局面のバトルなどで負けていなかった――本人にそう水を向けてみても、反省点が口をつく。

「僕たちがボールを持った時に、効果的なところが出せなかった。相手のフォワードにはやられてはいないが、失点はしている。2失点目に関しては、僕の対応も中途半端だった」

 一方、国立競技場で大観衆の前でプレーできた点については「素晴らしかった。負けたが、5万6000人もの方が来てくれて。特別な雰囲気があったし、日本人のサッカー選手にとって、やはり聖地みたいな場所なので。すごく良かった」と喜んだ。

 久しぶりの敗戦となったが、「引きずる必要は全くない」と力強く語る中谷。「上に行けるチャンスはある。僕らは、上に行ける力はあると思っているので。ここで沈まずに。まだ(リーグ戦で)2敗なので、僕らがどれだけ連勝できるか。そのために、沈まず。本当、それが一番大事だと思う」と次を見据えた。

取材・文●野口一郎(サッカーダイジェストWeb編集部)

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