【U-20代表|最新序列】“最強布陣”で掲げる目標は世界一! 精鋭21名の組み合わせは無限大だ

2023年05月10日 松尾祐希

ポリバレントな能力を持つ選手で構成

布陣パターン①4-2-3-1

 組み合わせは無限大。21名で起用法の幅を最大化できる陣容でアルゼンチンに乗り込む。

 5月20日に幕を開けるU-20ワールドカップ。21日にセネガルとの初戦を迎えるU-20日本代表は、8日に20名のメンバーを発表した。残る1人も9日に確定。福田師王(ボルシアMG)の招集が決まり、21名が揃った。

 海外組は過去最多の4名。3月のU-20アジアカップを戦った髙橋仁胡(バルセロナ)に加え、チェイス・アンリ(シュツットガルト)、福井太智(バイエルン)、福田がリスト入りした。U-20アジア杯でキャプテンを務めた松木玖生(FC東京)といった主力組も順当に選出されており、"最強布陣"で初の世界一を目ざす。

 メンバー選考で最も難しかったのは、フィールドプレーヤー18名だろう。「一番大きかったのは、(GK3名を除いた)18名のポジションバランス。スペシャリストを何人選ぶのかも含めて悩みました」。冨樫剛一監督の言葉からも、その苦悩が伺える、
 
 23名で戦ったU-20アジア杯とは異なり、U-20W杯には21名で挑む。23名であれば各ポジションに2人ずつ割り振っても問題ないが、21名の場合は複数のポジションに対応できる人材がより求められる。

 しかも、グループステージは中2日の過密日程で怪我のリスクもつきまとう。その先のノックアウトステージを見据えても、限られた人数であらゆる状況に対応しなければならない。本職の選手が不在のシチュエーションは過去の大会でも起こっており、有事に備える必要がある。

 CB、左SB、FWはスペシャリストが顔を揃えた一方で、それ以外のポジションがポリバレントな能力を持つ選手で構成されたのはそのためだ。U-20アジア杯後のリーグ戦で結果を残していた選手が選外になったのは、18名の枠が影響したのは間違いない。

 そうした状況下で迎えるU-20W杯。4-2-3-1、4-4-2、3-4-2-1など、U-20アジア杯や昨年9月の同予選と同様に様々なシステムを使い分けるべく、複数のポジションをハイレベルにこなせる選手が顔を揃えた。

【PHOTO】ついに決定!U-20ワールドカップアルゼンチンに挑むU-20日本代表を一挙紹介!

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