川崎MF脇坂泰斗、リーグ戦ホーム初勝利の決勝弾は「意外と冷静に、キーパーの動きを見れた」。鬼木監督は守備の進化を称賛!

2023年05月08日 野口一郎(サッカーダイジェストWeb編集部)

「プレスバックの感度が良くなっている」

冷静なフィニッシュで決勝弾の脇坂。写真:金子拓弥(サッカーダイジェスト写真部)

[J1第12節]川崎1-0鳥栖/5月7日/等々力陸上競技場

 一瞬の隙を見逃さず、値千金の決勝点を決めた。

 川崎フロンターレは、5月7日にホームでサガン鳥栖に1-0の完封勝利。脇坂泰斗の右足弾が決勝点となり、リーグ戦では等々力陸上競技場で今季初勝利を飾った。

 52分、家長昭博が右サイドから浮き球のパスをゴール前に入れる。このボールが、ペナルティエリア内で宮代大聖と相手DFが競り合う上を通過。ぽっかりと空いたスペースに脇坂が侵入して収めると、右足で冷静にゴールに流し込んだ。

 試合後に取材に応じた脇坂は、得点シーンをこう振り返った。

「大聖も(ボールを)受けに行ったが、フリックもできる上手い選手なので、そこを狙って入っていったが、思った以上に(相手DFが)食いついてくれたので、自分のところに流れてきた。意外と冷静に、キーパーの動きを見れて。『取りづらいところに流し込めば入るかな』と思い打ったら、きれいに入って良かった」
 
 チャンスを活かして勝利の立役者となった27歳MFは、守備の進化も見せている。今季は5節から7節まで出場機会が無かった。これについて、鬼木達監督は、「もっとやってほしいのは守備のところだった」として、以下のように称賛した。

「今日も前節も、最後に身体を張って(相手の)シュートを枠外に飛ばさせたり、戻ってスライディングしてボールを取るなど、プレスバックの感度が良くなっている。上手い選手がああいうことをやることで、チームもエネルギーを得られる。それを続けてほしいし、非常に良くなっていると思う」

 抜群の攻撃センスに加えて、守備面でも進境著しい脇坂。「3連勝だが、これに満足せず、次はアウェー戦だが、勝点3を持ち帰って、4連勝、5連勝としていければ」とどん欲な姿勢を見せた。

取材・文●野口一郎(サッカーダイジェストWeb編集部)

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