【クラブW杯プレビュー】準決勝・広島-リーベル|「ジャイアントキリング」は起こるのか!?

2015年12月16日

【サンフレッチェ広島】先行逃げ切りの必勝パターンに持ち込みたい。

準々決勝のマゼンベ戦では人数を掛けた粘り強いプレスが機能していた広島。さらに格上のリーベルが相手となる準決勝でも同様の運動量と気概が求められる。写真:茂木あきら(サッカーダイジェスト写真部)

■サンフレッチェ広島(開催国代表)
 
 アフリカ王者のマゼンベ相手に3-0の快勝を飾り、クラブ史上初の大会ベスト4に駒を進めた。ここからは広島にとって"未知の領域"となるが、世界的な超名門リーベルとの対戦に、選手たちのモチベーションは一様に高い。
 
 【クラブW杯|採点&寸評(広島のみ】広島 3-0 マゼンベ

 懸念材料はやはり、コンディションだ。準々決勝から中2日、月単位で見ても12月に入ってこれで5試合目という強行日程。エースの佐藤はマゼンベ戦後、「もうズタボロです」、「中2日は厳しい」と話しており、消耗の激しさを感じさせる。本来はターンオーバーも視野に入れたい流れだが、リーベルの実力を考えれば、ベストメンバーで挑む意外に手はないだろう。
 
 森保監督は「中盤の攻防」を試合の鍵に挙げる。相手はポゼッションをベースにしながら、堅牢な守備とカウンターも武器とする同タイプのチーム。ボランチの青山がプレッシャーをかい潜ってパスを供給し、得意のサイドアタックからチャンスを作れるかが鍵となる。
 
 先行逃げ切りの必勝パターンに持ち込めれば、勝機は見えてくるだろう。「ジャイアントキリング」で日本勢初のクラブワールドカップ決勝進出を果たしたい。
 
文:小田智史(サッカーダイジェスト)

【PHOTOギャラリー】広島 3-0 マゼンベ

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