三笘薫を擁するブライトンはEL権を掴めるか──英国南部で大きなトピックに。指揮官は「出場権を逃しても失敗ではない。肝心なのは…」【現地発】

2023年05月01日 井川洋一

FAカップ準決勝で「勝利に相応しかったのは自分たちだ」

エース級の活躍を続ける三笘。(C)Getty Images

「残念ながら、FAカップ準決勝をやり直すことはできないが、ヨーロッパリーグ(EL)が私たちの目標に変わりはない」とブライトンのロベルト・デ・ゼルビ監督は、ウォルバーハンプトンに6-0の大勝を収めたあとに言った。

「だから残りの試合をすべて勝たなければならない。我々のクオリティがあれば、それは可能だと信じている」

 上昇の一途を辿るブライトンがクラブ史上初となるUEFA主催のメジャートーナメントの参戦権を得られるか──英国南部のビーチタウンのフットボールファンの間では、これが大きなトピックとなっている。
【動画】途中出場直後にキレキレのドリブルで左サイドを攻略する三笘
「(マンチェスター・ユナイテッドとのFAカップ準決勝で)勝利に相応しかったのは自分たちだ」と公言する指揮官が、その敗北を悔やんでいるのは、内容が結果に反映されなかったと考えているからだけではない。もし決勝に勝ち進めていれば、ELの出場権を手にしていたからだ。

 来季のELには、プレミアリーグの5位チームと、FAカップ優勝チームが出場できる。ただし、FAカップの決勝には来季のチャンピオンズリーグ(CL)に出場するマンチェスター・シティが駒を進めていたため、ファイナリストになれれば、自動的に来季のELで戦うことができていたのだ。
 
 そのルートが阻まれた今、プレミアリーグの6位以上を狙うほかない(シティとユナイテッドのCL出場が濃厚なため、5位と6位にEL出場権が与えられる)。
 

次ページ個人的には、あと1シーズンは、二人ともブライトンに残ってほしい

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