「三笘のお尻を触らせてもらったら衝撃」と仰天エピソードも。岩本輝雄が選ぶJリーグ歴代最強イレブン

2023年04月12日 白鳥和洋(サッカーダイジェスト)

トップ下は「やっぱり外せない」中田英寿

岩本氏が選出した歴代最強イレブン。(C)SOCCER DIGEST(サッカーダイジェストWeb)

 元日本代表の岩本輝雄氏がJリーグ30周年記念企画として公式YouTubeチャンネル『サッカーダイジェストTV』で歴代最強イレブンを選出。興味深いエピソードを紹介しながら、独自視点で11人をピックアップしてくれた。

 選考基準を「対戦して凄かった選手」と「好みの選手」とした結果、GKは川口能活に。トータルバランスに優れ、「顔もいい(笑)」というのが選出理由で、「チームにお客さんを呼べる意味でも、川口能活がナンバーワンかな」と岩本氏は強調していた。

 CBのひとりは、柏で活躍したアントニオ・カルロス。ローマ時代などはザーゴの愛称で知られたこのDFを、岩本氏は「1対1に強くて、カバーリング能力も高い」と称賛していた。もうひとりのCBは浦和などでプレーした坪井慶介だ。「今でも速い」と言うように、"スピード"が選出の決め手となった。

 サイドバックは、右が「ごついうえに、とてつもなく速かった」名良橋晃で、左は「フッキを抑えた印象が強い」長友佑都。「サイドバックとして(相手に)何をされちゃいけないか分かっている」点が、名良橋、長友の共通項でもある。

 4バックの前の中盤はダイヤモンド型で、岩本氏がアンカーに選んだのは中村憲剛だった。「ゲームメイクを含め、川崎でのパフォーマンスが素晴らしかった。スルーパス、ドリブル、とにかくセンス。色んなポジションもできるしね」と評した通り、川崎の黄金時代を語るうえで絶対に忘れてはいけないタレントだろう。
 

 中盤のサイドは、右が「どんな相手でも臆することなくチャンスを作る」伊東純也で、左は「サイドでナンバーワン」の三笘薫である。カタール・ワールドカップ期間中、三笘と接する機会があった岩本氏はこんなエピソードも教えてくれた。

「僕は日本代表宿舎の隣のホテルに泊まっていて、散歩中の選手たちに遭遇した。その時に三笘選手のお尻を触らせてもらったら、中殿筋(お尻の外側にある大きな筋肉)が凄くて。これだけ発達した選手は見たことがないくらいのレベルだった。ウェズレイ以来だよ、あんな発達しているのを見たのは。チーターみたいにしなやかなのに、お尻の筋肉は本当に凄かった」

 トップ下は「やっぱり外せない」中田英寿。岩本氏にとってはベルマーレ平塚時代のチームメイトであり、その凄さを目の当たりしている点でも印象深い選手なのだろう。「身体は強いし、ボールを取られない。ひとりで3人分の仕事ができる」との岩本氏の証言が物語るとおり、中田は言うまでもなくJリーグ時代もスペシャルな存在だった。

 2トップは「おかしいのひと言」であるエムボマと「対戦した選手はみんな選ぶでしょう」というエメルソンで決まり。結果的に新旧のJリーガーがミックスされた興味深いベストイレブンとなった。

構成●サッカーダイジェストTV編集部

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