メッシのバルサ復帰は実現するのか。番記者の見解は?「不可能なミッションではない」「最大の障壁は…」 【現地発】

2023年04月04日 エル・パイス紙

シャビのメッシに対する関心も高まっている

バルサ復帰が取り沙汰されているメッシ。(C)Getty Images

 リオネル・メッシは相も変わらず話題をさらい続けている。アルゼンチンで拍手喝采を受け、パリで一部のサポーターからブーイングが飛び、カンプ・ノウで復帰待望論が巻き起こっている。

 パリ・サンジェルマンから6月に満了する契約延長のオファーを受けているは周知の通り。そんな中、2021年夏に年俸を支払うことができないために放出に踏み切らざるを得なかった古巣のバルセロナが獲得に名乗りを上げている。

 35歳になったアルビセレステ(アルゼンチン代表)のキャプテンは、もう数年は現在の競争力を維持できると考えており、インテル・マイアミかニューウェルズ・オールドボーイズでキャリアを終える前に、トップスターとして君臨し続けることができるクラブと契約することを望んでいる。
 
 ただ当のメッシはどんなに話題になっても、復帰話が取り沙汰されても、進退について口を閉ざしている。対照的なスタンスを取っているのは、ジョアン・ラポルタだ。バルサの会長は、カンプ・ノウの扉は開かれていると豪語し、メッシとの関係を改善する意向を示した。

 オマージュを捧げるだけではない。ラポルタが目指しているのは、シャビ率いるチームでプレーすることが可能かどうかを真剣に検討してもらうことだ。両者の関係は、「カタルーニャラジオ」が報じたように、ラポルタと父親のホルヘ・メッシとの会談を経て、正常化に向かっている。近々、2回目の会談が行われる予定で、その動きと並行してシャビのメッシに対する関心も高まっている。

 バルサの指揮官は、ペドリの代役をこなせる、あるいは負担を軽減することとのできるパサーの獲得をフロントに要請している。その点、メッシは、シャビが求めるその補強ポイントに完全に一致する。ストライカーとしても、4番目のMFとしても機能し、さらに2人の間にある絆は、指揮官とキャプテンのセルヒオ・ブスケッツとの結びつきと同じくらい強い。

 もちろんドレッシングルームでも歓迎されるはずだ。メッシをよく知る同胞のセルヒオ・アグエロは、「ラポルタが一歩を踏み出すならば、メッシは戻るだろう」と明言している。

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