「ボールしか見えていなくて…」広島を大逆転に導いたドウグラスが語る“3分で2ゴール”。エゼキエウの決勝弾アシストについては?

2023年04月01日 野口一郎(サッカーダイジェストWeb編集部)

68分の投入で、86分と88分にゴール

2得点でチームを勝利に導いたD・ヴィエイラ。(C)SOCCER DIGEST

[J1第6節]鹿島 1-2 広島/4月1日/県立カシマサッカースタジアム

 サンフレッチェ広島は、敵地で行なわれた鹿島アントラーズ戦で2-1の逆転勝利。終盤に試合をひっくり返した一戦で、FWドウグラス・ヴィエイラが68分からの途中出場で2得点をゲットする離れ業を演じた。

 0-1で迎えた86分、味方が得たPKのキッカーを任されたD・ヴィエイラは、助走でフェイントをかけて相手GKを揺さぶると、冷静に右足を振ってゴールネットを揺らす。

 さらに88分には、MFエゼキエウの縦パスを受けると、右足を一閃。ゴール左隅に決めてみせた。

 試合後に取材に応じた35歳のブラジル人FWは、にこやかに激戦を振り返った。PKのシーンは、「簡単ではないが、プレッシャーは感じない。ボールしか見えていなくて、集中できて、そういう特長が自分にはある」と胸を張る。

 また、同点後に逆転を狙いに行ったチームについて、「(ミヒャエル・スキッベ)監督から、試合前に『(アディショナルタイムを含めた)95分や98分、集中しなければならない』と言われた。勝ちに行った。みんながベストを尽くして、チームのために戦った」と振り返った。
 
 逆転弾の場面については、エゼキエウのアシストを「完璧なパス」と称賛。「日頃の練習から話をしていて、アグレッシブに前に行くのが重要だと言っていたのが、今日の結果につながった」と明かした。

 今季はコンディション不良で出遅れて、初出場が3月19日のJ1第5節の柏レイソル戦(1-0)。この鹿島戦のPK弾が、2023年の初得点だった。苦しい状況のなかで、「戦わない人は勝てない。自分は強い思いがある。戦うために準備をしてきた。辛いこともあったが、練習して自分を超える」と準備の心得を明かす。

 チームメイトからは、「9番」のゴールが広島にとって大きな意味があるという声が聞かれたD・ヴィエイラ。今後の目標について問われると、「チームに貢献できるように。1試合1試合を大事にして、勝ちにいきたい」と意気込んだ。

取材・文●野口一郎(サッカーダイジェストWeb編集部)

【動画】D・ヴィエイラの電光石火の"3分で2点"!

【PHOTO】ニッパツ三ツ沢球技場に集結したサンフレッチェ広島サポーターを特集!

【PHOTO】エディオンスタジアムに駆けつけたサンフレッチェ広島サポーターを特集!

【PHOTO】編集部が厳選! ゲームを彩るJクラブ"美女チアリーダー"を一挙紹介!

次ページ【動画】D・ヴィエイラの電光石火の“3分で2点”!

みんなにシェアする
Twitterで更新情報配信中

関連記事