【選手権代表校レポート】尚志(福島)|主軸の戦列復帰で初戦のビッグマッチに照準!

2015年12月03日 平野貴也

初戦で京都橘に勝って、市立船橋との再戦を誓う。

尚志(福島)
所在地:福島県郡山市大槻町字坦ノ腰2番地
創立:1956年 創部:1997年
選手権最高成績:ベスト4(2011年度)
主なOB:高慶汰(盛岡)
写真:平野貴也

 強敵ウェルカム。昨年度以上の攻撃力を誇る福島の雄・尚志が好カードとなった初戦からエンジン全開で臨む。
 
 11月16日の組み合わせ抽選に臨んだ茂木星也主将は「大舞台で、初戦が京都橘さん。他から見ても強豪校と言われる相手。自分としては、初戦からビッグマッチという感じ。夏に(インターハイで)負けた市立船橋さんも同じブロックなので、勝ち進めばリベンジできる可能性もある(※準々決勝で実現の可能性あり)。仲間もみんな、市立船橋とやりたいと言っていて、1回戦では東日本勢同士のカードにはならないことを知らない奴が『初戦で戦いたい』とか言っていたくらい(笑)。やるからには強いところと対戦して、勝って勢いをつけていきたいと思っているので、いきなり京都橘さんと当たれて、自分としては、嬉しい」と、準優勝の経験がある京都橘(京都)との対戦を喜んだ。
 
 全国の舞台で強豪相手に大暴れし、過去最高のベスト4を超えて決勝の舞台で栄冠を勝ち取る。その目標に向け、今季は最大級の練習を積んでチームを鍛え上げてきた。
 
 県予選の決勝で、学法石川の粘りに苦しみながらPK戦で勝利を収めた後、仲村浩二監督は「今年のチームは、ヘタクソ。新人戦も獲れなかった。全然、スタート時点では良い状態じゃなかった。じゃあ、練習しようと言って、朝も放課後も一生懸命にやって来た。歴代のチームと比べて、すごく良い選手が揃ったという世代ではない。でも、練習量は一番。プリンスリーグ東北では初優勝もしてくれた。努力は裏切らないから、苦しい試合でも彼らを信用し切っていた。練習量が増えても誰もめげることなくやり続けた」と着実に実力をつけてきたチームであることを明かした。
 
 週に2回だった朝練習を4回に増やすなど、練習量を増やすことで自信と絆を深めてきた。その結果、守備の二本柱である茂木、渡邉康平をそろって負傷で欠いた8月以降も成績を落とすことなく勝利を重ねた。
 

次ページ主戦CBふたりが復帰。プレミア参入戦が試金石になる。

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